市内の看護師4人が一日救急隊長

須﨑良一消防長からタスキをかけられた一日救急隊長ら

 別府市消防本部は9日午前9時、市内の別府医療センター救急外来勤務の看護師、宮崎良尚さん(47)ら4病院の看護師4人を「一日救急隊長」に委嘱し、救急現場を体験してもらった。今回で31回目。
 救急医療及び救急業務に対する市民の理解を深め、救急医療関係者の意識の向上を図ることが目的。
 4人に委嘱状を手渡した須﨑良一消防長は「救急業務の高度化に伴い医療機関との連携も、さらに充実していかなければなりません。短い時間ですが、一日救急隊長として活動することで、市民の皆さんから理解が得られ、医療機関と消防相互の連帯感を深めましょう」とあいさつ。
 通信指令室の説明を受けた4人は、本署駐車場で救急車の装備や資器材などの説明を受けた。
 その後、例年であれば各救急隊と一緒に勤務し、救急出動時は救急車に同乗して隊員の現場活動を体験するのだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市消防本部3階で本署救急隊が心肺停止傷病者症例に対するPA連携出動によるシミュレーションを実践し、4人は参観した。
 一日救急隊長が終え、意見交換会として業務の感想や救急行政について意見を交わした。
 別府医療センターの宮崎さんは「通信指令室に119番の一報が入り、傷病者の状態を把握するのだが、どのように聞き取りし救急隊に伝えているのか知りたい。病院にも患者から電話がかかってくるので、状態を把握する仕方を学びたい」と話した。

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