別府市が市営温泉入浴者数を発表

施設別で4年連続で入浴者数トップとなった不老泉

 別府市は、平成31年・令和元度(平成31年4月~令和2年3月)の市営温泉施設入浴者数を発表した。入浴者総数は144万8286人で、前年比3・09%増となった。ラグビーワールドカップ日本大会が開催され、外国人観光客を中心に多くの人が訪れたことなどにより、増加したとみられる。
 入浴者のうち有料入浴者は97万245人(前年比3・03%増)、無料入浴者は47万8041人(同3・23%増)だった。無料入浴者のうち、高齢者優待(70歳以上)は37万7085人(同5・33%増)となっている。
 指定管理者の収入となる利用料金収入は1億6082万4050円(同9・04%増)、市の歳入となる使用料収入は6277万5850円(同7・25%増)だった。
 施設別では、不老泉が19万6658人(同2・57%減)で4年連続でトップ。駅周辺で観光客が寄り付きやすいことに加え、市民の日常的な温泉としても活用されていることが要因と思われる。続いて、堀田温泉で18万9590人(同1・43%増)。堀田温泉も観光客と市民の利用が多く、車で寄り付きやすいことが要因と考えられる。
 その他▽浜脇温泉17万4068人(同20・71%増)▽亀陽泉12万3412人(同11・95%増)▽柴石温泉11万9585人(同2・92%増)▽海門寺温泉10万9367人(同0・07%減)▽竹瓦温泉・普通浴9万2270人(同12・27%減)▽浜田温泉9万1686人(同1・32%減)▽湯都ピア浜脇7万2705人(同0・66%減)▽田の湯温泉6万6249人(同2・69%増)▽別府海浜砂湯5万5837人(同4・16%増)▽永石温泉4万5900人(同5・32%減)▽北浜温泉(テルマス)4万1155人(同4・53%増)▽鉄輪むし湯3万9697人(同20・71%増)▽竹瓦温泉・砂湯3万107人(同16・46%増)の順。
 有料入浴者が施設の入浴者数の90%以上を超える施設は、竹瓦温泉・砂湯、鉄輪むし湯、別府海浜砂湯、北浜温泉、湯都ピア浜脇で、観光客の入浴が多い施設であることが要因と思われる。高齢者優待の最も多い施設は堀田温泉で、逆に優待者がゼロの施設は竹瓦温泉・砂湯、鉄輪むし湯、別府海浜砂湯、北浜温泉、浜田温泉となっている。
 ラグビーW杯の影響もあり、4月から12月までは好調だったが、今年に入って新型コロナウイルス感染症の影響を受け、観光客が減少したことにより、今年1~3月の入浴者数は一転して3・2%減と減少傾向がみられる。
 令和2年度は、新型コロナの影響に加え、10月から入浴料金の値上げが行われたことから、入浴者数は減少するものとみられている。さらに、市では高齢者優待が2年度で終了することの影響も注視している。

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