少年自然の家「おじか」秋のつどい

親子でイモ掘りを楽しんだ
アツアツの焼きイモを「美味しい」と味わう子どもたち

 別府市立少年自然の家「おじか」(福田正気所長)は令和2年度第8回主催事業「秋を見つける親と子のつどい」を10日午前10時から行った。おじかは翌11日から休所することから、リニューアル前の最後の主催事業。24家族78人が参加した。
 キャンプ場で行った開会行事で、福田所長が「台風の影響を心配していましたが晴れてよかった。おじかは2年半ほど休所します。いままで利用してもらい、いくら感謝しても感謝のしようがない。最後まで楽しんでもらいたい」とあいさつ。
 職員が朝5時過ぎから準備をした炭の中にアルミホイルでくるんだイモを1人1つずつ投入。焼き上がるまでにおじか農園に植えてあるイモ掘りを体験した。土の中に埋まったイモを見つけて「あったよ」と楽しそうに掘り出していた。
 休憩時間にはアスレチックで目一杯体を動かしたり、虫を取ったりと奥別府の豊かな自然を楽しんだ。そのあと、焼けたイモを試食。「美味しい」「甘い」と大好評だった。
 午後からは、おじか周辺で採取した木の実を使って、写真立てづくりにチャレンジ。イモ掘りの時に取った家族写真を入れて、自分だけのオリジナル写真立てが完成した。前回のつどいにも参加申し込みをしたものの、キャンセル待ちで、今回初めて参加した別府市の加藤遥馬さん(6)は「イモ掘りが楽しかった」。大分市から参加した渡辺美来さん(7)は「おイモがいっぱいとれて、楽しかった」。財津真歩さん(10)は「アスレチックをやってみて、楽しかった」と子どもたちは笑顔で話した。
 おじかは昨年40周年を迎え、利用者は89万4249人と90万人が目前だった。新型コロナウイルス感染症の影響で宿泊の受け入れができず、管理施設などは耐震化が出来ていないことなどから一度休所して、ロッジ部分の屋外施設を中心に今後のあり方を検討していくことにしている。休所期間中も、施設管理は行う。つどいに参加した親子もしばらくおじかが利用できなくなることに「寂しい」としたが、新たに自然体験が出来る施設として、子どもたちの声が再び響く日を「楽しみにしている」と話していた。令和5年の再開を目指す。

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