別府温泉・ウィルスブロック大作戦

ロッカーや洗面台のドライヤーなどにクリーンフィックスを塗布した
トレーニング室の器具を塗布し終えて、塗布済のシールを貼った

 (有)サンエスメンテナンス(塩見安史代表取締役社長)は「別府温泉・ウィルスブロック大作戦」を27日午後1時30分、別府市から管理委託を受けている「湯都ピア浜脇」で行った。
 利用者がさまざまなウイルスへの感染を気にすることなく、安心して入浴できる環境を提供するため、兵庫県の釜谷紙業(株)が触媒の研究者と共同開発した抗ウイルス・抗菌・消臭の機能を持つ新環境触媒「クリーンフィックス」を高頻度接触面(手すり、ロッカー、洗面台、ドライヤー、トイレなど)に塗布した。
 クリーンフィックスは、乾燥すると固着して光とすべての熱をエネルギーに変換。空気の対流を利用して、ウイルスや菌の共有電子を奪い分解を継続することで、ウイルスや菌の無害化、匂い物質にも効果を発揮する。一度塗布すれば、約1年は効果が持続するが、多くの人が触れるような場所であれば期間は短くなる。今年7月に開発し、性能は一般財団法人ニッケンセン品質評価センターの試験証明書を取得している。クリーンフィックス販売本部のメイク(株)によると9月末の時点、兵庫県の学校(幼稚園・小・中・高校・大学)50校以上、地方自治体・公共施設・電車・バス・宿泊施設・民間企業など多数の塗布している実績がある。クリーンフィックス販売代理店のペイフォワード(株)の羽田野徹COOは「新型コロナウイルスに対して、別府に何か貢献できないか調べていたら、このクリーンフィックスにたどり着いた」。
 塩見社長は「新型コロナウイルスの影響で、人が減っている。別府の重要な地域資源である温泉が、安全そして安心して利用できるようになれば、少しでも戻ってきて温泉で元気になってほしいと思った。地元の人だけでなく、県内外の観光需要などの温泉利用促進に貢献したい」と述べた。サンエスメンテナンスは年内、指定管理をしている湯都ピア浜脇、浜脇温泉、不老泉、海門寺温泉、田の湯温泉、永石温泉、芝居の湯の7カ所に対して塗布する予定。

コメントを残す