別府市が2019年の観光動態を発表

 別府市はこのほど、2019年(1月~12月)の観光動態調査結果を発表した。総観光客数は833万5773人で前年と比べて7・8%減少した。宿泊客数は244万5285人(前年対比3・1%減)で2年連続で減少。日帰り客数589万488人(同9・7%減)だった。
 昨年は、4月から5月にかけて皇位継承に伴う10連休という大型連休や10月に開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会により一時的な観光客の増加は見られたものの、お盆時期に台風が接近するなどの天候不順による落ち込みがみられた。
 また、観光客数の7割を占める日帰り客については、一部施設でリニューアルによる休業や日韓関係の冷え込みから、韓国人観光客の多い施設では7月以降大きな落ち込みが影響したとみられている。
 日本人観光客の多くは福岡県からで、22・4%、その他九州14・3%、中四国11・3%、関東10%などとなっており、県内も10・4%だった。
 外国人観光客は62万841人(同19・8%減)で、最も多いのが韓国39・4%、台湾、中国、香港、タイと続き、アジア地域で全体の約9割を占めた。その中で、ラグビーW杯の影響で大分県で試合が行われたニュージーランドは2682人増、オーストラリアは7218人増、英国は1万2566人も増えた。
 1人当たりの消費額(観光庁の共通基準による観光客統計による大分県の数値を活用)は、日本人宿泊客は2万7286円(同17・4%増)、日本人日帰り客5146円(同9・9%増)、外国人宿泊客2万2734円(同16・8%増)、外国人日帰り客4023円(同12・5%増)と全体的に上がった。
 地域別の宿泊客数は、北浜・中央地域が109万7806人(同1・4%減)、堀田・観海寺地域75万1526人(同10・9%減)、鉄輪・明礬地域46万6806人(同5・7%増)、その他地域12万9147人(同5%増)。
 主要観光施設(別府市周辺の20施設)の入込客数は498万5074人(同0・6%増)となっている。

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