別府警察署が感謝状贈る

(左から)少年警察ボランティアの望月重信さん、
阿部正隆さん、特殊詐欺被害未然防止した児玉裕オーナー

 別府警察署(矢野哲幸署長)は25日午前9時30分、特殊詐欺被害未然防止に貢献したローソン別府浜町店(児玉裕オーナー)に感謝状を贈り、令和2年度少年警察ボランティア永年協力者表彰として阿部正隆さん(73)=南立石、10年10カ月=、望月重信さん(82)=中須賀本町、10年10カ月=に感謝状を伝達した。
 ローソン別府浜町店は11月6日夕方、電話をしながら来店した高齢男性が慌てた様子で電子マネーの購入をしようとした。店員が声かけをすると、男性は初めて購入するようで高額(5万円)購入だった。その対応した店員から相談を受けた児玉オーナーが、男性から「孫から電話があり、振り込まないといけない。電子マネーを購入したい」と言われた。児玉オーナーは「一度、警察に相談して。その後から、購入しませんか」と促した。同店隣に別府警察署南部交番があったことから、児玉オーナーは男性と一緒に交番に行き、特殊詐欺被害を未然に防止した。
 児玉オーナー(40)=原町=は「これからも特殊詐欺被害未然防止のため、自分も勉強し、従業員にも指導していく」と話した。
 少年警察ボランティアの2人は、10年以上、少年の非行防止または健全育成のための活動に尽力し、功労があったとして、竹迫宜哉大分県警察本部長名の感謝状が伝達された。
 阿部さんは「あっという間の10年。定年まで仕事一筋だったので、やってみようと思った。青少年非行防止の巡回をしており、夜間の声かけをしている」。
 望月さんは「身の引き締まる思い。委嘱を受けてからの10年、あっという間だった。子どもから教わることが多いですね。子どもたちの成長に役立ち、足の運動になる」とそれぞれ話した。
 矢野署長は「現状、コンビニで電子マネーを購入させる詐欺が多い。そのような中で被害防止をしたことは、従業員の指導徹底をしている結果。近くの交番まで一緒に行ったことに感謝しています」
 「少年警察ボランティアの活動は、頼りにしています。警察が一生懸命頑張っても、少年非行は無くなりません。引き続き、活動と青少年の健全育成に邁進して下さい」と謝辞を述べた。

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