福祉フォーラムin別杵・速見実行委員会

障がいのある人もない人も住みよい町を目指して
活動を続ける福祉フォーラムin別杵・速見実行委員会が受賞を報告

 福祉フォーラムin別杵・速見実行委員会(湯澤純一代表理事)は27日午前9時50分、長野恭紘別府市長を訪れて「令和2年度第22回糸賀一雄記念賞」を受賞したことを報告した。
 糸賀氏は、昭和15年に滋賀県庁入りし、戦後の混乱期の中で、知的障がい児の教育医療施設「近江学園」を創設したり、重症心身障がい児などの施設建設、乳幼児検診システムの確立に寄与するなど、日本の障がい福祉の基礎づくりに多大な業績を残して「社会福祉の父」とも呼ばれていた。昭和43年に死去。その後、公益財団法人が障がい福祉に関する取り組みや障がい者などの生きづらさがある人に関する取り組みなど、障がい福祉の分野にとどまらず顕著な活躍をしている個人や団体に記念賞と未来賞を授与している。今年度は、記念賞に福祉フォーラム、未来賞に1団体と個人1人が受賞している。
 福祉フォーラムは「誰も取り残さない防災」として、インクルーシブ防災を別府市や地域の人たちと作り上げ「別府モデル」として、全国から注目を集めている。障がいのある人が自らも地域に出向き、話し合いを重ねることでお互いを理解し、助け合う共助の取り組みを進めるとともに、学校などにも積極的に出向いて障がいについて理解してもらうための授業を展開している。
 報告会には、湯澤代表理事、メンバーの徳田靖之さん、篠藤明徳さん、河野龍児さん、福山陽子さん、五反田法行さん、志賀等さん、小野久さんが出席。湯澤代表が「ありがたい賞をいただきました。日本財団の助成でインクルーシブ防災に取り組みました。1人も取り残さない防災として別府モデルが認められたと思う。これからも別府市にも協力してもらいながら、頑張っていきたい」と話した。
 長野市長は「国会でも取り上げられて、視察に来たこともありました。先進的な、ここでしか出来ない取り組みだと思います。皆さんがいなければ、出来なかった。他の地域にも広げないとやってきた意義がないと思う。この賞は励みとなると思う」と労った。徳田弁護士は「別府モデルを完成させたい。そのためには、機構改革で予定されている防災局が大きなカギを握っていると思います。一緒に活動を続けていきたい」とした。

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