令和2年第4回別府市議会定例会は10日午後1時、再開し、一般質問を行った。
3日目午後は手束貴裕氏(自民党議員団)、平野文活氏(日本共産党議員団)が学校給食センター一元化について、上下水道局の事件、交通弱者対策などについて質問した。
センター問題に市民の声を
手束貴裕氏(自民党議員団)
手束貴裕氏は学校給食センター一元化について「これまで学校給食を提供してきた単独調理場と共同調理場だが、かなり老朽化が進んでいると承知している。令和3年6月から原則として、すべての食品事業者がHACCPに沿った衛生管理の取り組みを義務付けるなど、国の衛生基準が厳しくなる。給食を提供している共同調理場の視察をした。現場の方々の工夫で、衛生的な環境が維持されている。現状を踏まえて議論されているのか、保護者や関係者への説明を十分されたのか、一元化を決定した経緯は」と質問した。
杉原勉教育次長兼スポーツ健康課長は「市内の給食調理場は、単独、共同ともに建設から40年以上が経過し、建物の老朽化が進んでいる。施設はドライシステムの導入など学校給食衛生管理基準を満たしていないため、調理員が運用面で対応している。教育委員会では、別府市学校給食のあり方検討委員会の意見書を踏まえて、令和元年8月に単独調理場と共同調理場を一元化した新しい共同調理場を整備することを決めた。シンポジウムなどを行い、そこでの意見を参考にし、今年6月に基本計画を決めた。7月、住民に概要を説明した」と答えた。
手束氏は「一元化は、苦渋の決断だったと推察します。地域住民への説明、シンポジウムを開催するということなので、丁寧に説明して下さい」と述べた。
調理場のドライシステムや炊飯センターについても質問した。
上下水道局事件について
平野文活氏(日本共産党議員団)
平野文活氏は上下水道局の事件について「11月17日に逮捕、24日に市長が記者会見をした。上下水道局は東伸との契約は、刑が確定すれば解除できると見解を示した。しかし12月8日、規定を精査したところ、勘違いをして委託契約は解除できないとした。どこを勘違いしたのか」と質問した。
岩田弘上下水道局企業管理者が「私の認識不足。受注者による贈収賄を原因として契約を解除できるのは、その契約に限るため、贈収賄の対象となった契約に限られる。朝見浄水場の運転管理に関する業務委託契約は、贈収賄の対象外と認識している」と答えた。
平野氏は「あと4年、東伸という企業に運転管理を委託せざるを得ないということでいいのか」と質すと、岩田企業管理者は「浄水場の運転管理は市民生活に直接影響があるので、今後の契約に関しては、市民生活に影響が出ないよう、慎重に検討する必要がある」と答えた。
平野氏は「それでは東伸にあと4年間、令和6年まで運転管理を委託すると現時点でなっているのか」と重ねて質問。岩田企業管理者は「今現在は、そのようになっています」と答えた。
平野氏は「浄水場は命の水を作るところ。水道局の心臓部です。汚職企業に契約期間終了まで、任せていいのかという疑問がある。市民に理解は得られない」と追及。
岩田企業管理者は「裁判の判決で判断したい」と答えた。
そのほか、交通弱者対策、介護保険などについて質問した。