別府市障害者自立支援協議会が動画作成

障がいのある人とその家族が抱える課題などを動画で示している

 別府市障害者自立支援協議会(首藤辰也会長)はこのほど、「親亡き後等の問題」を多くの人に知ってもらおうと動画を作成した。
 障がいのある人を持つ保護者と当事者にとって、先に親が亡くなってしまった場合、その後の当事者の生活を心配する「親亡き後等問題」は、とても大きな問題。特に、精神障がいや知的障がいのある人にとって、財産管理や重要な意思決定などで自力では解決できない問題が起きることが考えられる。思い悩んだ親が子どもと一緒に死を選ぶケースも起きており、様々な福祉施策につなげることや地域で支え合うことが必要になる。そのためには、多くの人にこの問題について知ってもらいたいと動画を作った。
 別府市では、「別府市障害のある人もない人も安心して安全に暮らせる条例」(通称・ともに生きる条例)を作り、その中でも「親亡き後等の問題」はずっと議論が行われてきた。必要な施策の具体化に向けて、現在も取り組んでいる。平成30年度からは、基幹相談支援センターを設置するなどしている。
 動画では、ドラマ仕立てで分かりやすく問題を説明。当事者部会の神田憲治さんと地域生活支援部会の河野龍児さんが出演し、当事者やその家族が抱える不安、問題点などについて説明。首藤会長や大野積善市障害福祉課長も登場し、理解を求めている。動画は、別府市の公式ホームページから見ることが出来る。

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