財政再建に取り組んでいる杵築市は、第4次杵築市行財政改革大綱の「未来戦略推進プラン」を作成し、2月8日の山香会場を皮切りに、市民説明会を行う。
「未来(あす)を見据えた持続可能な行財政運営の実現」を基本理念とし、令和2年度から6年度までの5カ年計画。市民、経営、中長期的に全体を見渡す3つの視点で▽持続可能な財政構造の確立=財政の健全化、事務事業の選択と集中、歳入の確保、公共施設等の適正な配置・管理▽職員の意識改革と組織力の向上=職員の意識改革と人材育成、意思決定の透明化、組織マネジメント力の向上、働き方改革▽効果的・効率的な行政サービスの提供=定員及び給与の適正な管理、事務事業の効率化、外郭団体の整理統合ーを図る。
具体的には、財政不足や災害などの予期せぬ支出に備える財政調整基金の残高を毎年20億円以上確保する。また、令和元年度に100%を超える事態となった経常収支比率を令和6年度末までに96%台を目指す。新たな市債の発行を抑制して、令和6年度末までに200億円以下に縮減するという。基金を活用した効果的・効率的な運用や特別会計、公営企業の財政を健全化するため、一般会計からの操出金の縮減などを行う。
職員数は、令和2年度で325人だが、6年度末には298人まで定員を減らす方針を示した。他にも、公有財産の利活用、ふるさと納税の促進・充実による税収増など様々な取り組みを掲げている。
市民説明会は8日山香庁舎、9、10日市健康福祉センター、11日山香庁舎(午前9時半)、市健康福祉センター(午後2時)、12日大田中央公民館、13日市健康福祉センター(午前9時半)、山香庁舎(午後2時)の予定。11、13日以外は午後7時から。各会場とも2時間程度を予定しており、新型コロナウイルス感染予防のため、マスクの着用、手指消毒、検温、受付票への記入などをお願いする。参加者が多い場合は密を防ぐため入場制限を行う場合がある。さらに、感染状況によっては中止する可能性もある。