別府市教育委員会は28日午前11時、令和2年度地産地消コーディネーター派遣事業を活用した研修会の報告会を市立上人小学校で行った。
令和5年に開設を目指す新学校共同調理場の準備を進めている中で、地産地消を推進するため、研修会を行っており、上人小学校(田邉久教校長、児童296人)をモデル校として取り組みを進めてきた。農林水産課やJAべっぷ日出の協力を得ながら、全国学校給食週間である25日から29日まで、別府産の野菜などを中心に献立を作った。
買い取り価格や量の見込みが分かれば、農家と連携が出来る可能性があることや様々な種類の農産物が作られていることなどを改めて知ることが出来たこと、市公設地方卸売市場とも協力することも報告された。
この日の献立は、ごはん、牛乳、別府地獄鍋、ツナ和え、緑茶ふりかけ。お米は以前から100%別府市産を使っている。緑茶ふりかけの緑茶は古賀原産で、ちりめんは別府湾ちりめんを使用。鍋の白菜は東山、にんじん、干ししいたけは古賀原、キャベツは石垣で育てられたもの。
子どもたちは郷土料理クイズで、大分でつくられている料理にやせうまやとり飯などがあることを学んだ。また、同校栄養士の寺岡泉さんが干ししいたけと緑茶の生産者を訪れて話を聞いたDVDを見て、生産者がどんな気持ちで、どこに気を遣いながら野菜などを育てているかを知った。引き続き、みんなで美味しく給食を味わった。
5年生の大野紗羽さん(11)は「別府で野菜が作られていることはちょっとだけ知っていたけど、いろんな野菜が作られていると分かった。(別府産野菜が入った給食は)おいしかった。特に、緑茶ふりかけが好き」と話した。