広がる「鬼コロナ対策」41店舗

厳しい17項目の基準を設けた新型コロナウイルス対策
「鬼対策基準」が少しずつ広がっている

 別府市は、飲食店などにおける新型コロナウイルスの感染予防対策を強化した「別府モデル」の“鬼対策基準”を設けて、対策をしている店に「鬼コロナ対策ステッカー」を交付。店舗を別府市公式ホームページ内の「別府の飲食店頑張って営業中!」の中で公表している。1月29日現在でスナックやバー、居酒屋、喫茶店、カラオケ店など41店舗が登録されている。
 鬼対策基準は、利用客への感染症対策として▽店内入口に消毒液を置き、入店時に手指消毒と体温チェックをする▽マスクがテーブルまたはカウンターに置きっぱなしにならないように呼びかける▽飲食時以外はマスク着用、大声禁止、お酌や回し飲み禁止を促す▽テーブルの利用は、真正面を避ける▽テーブルの間をアクリル板などで区切るか距離を置く▽カウンター席は、席と席の間にアクリル板を置くか1㍍以上離す▽利用客の滞在時間は1・5時間以内に設定し、タイミングを見て声かけをする。
 従業員の対策として▽常時マスク着用▽業務開始前には検温や体調確認を行い、毎日記録に残す▽一度に休憩する人数を減らし、対面での食事や会話は避ける▽休憩スペースは常時換気をし、共用物は定期的に消毒をする▽コロナ接触確認アプリ「COCOA」を従業員全員(出来ない機種を持っている人を除く)がインストールする。他にも、施設の換気を1時間に2回以上行うことや、タオルをペーパータオルにする、利用者が入れ替わるごとに必ず消毒をするといった、17項目の厳しいルールになっている。
 ステッカーの交付はあくまでも対策をしていることを確認するものであり、その店から感染者が出ないと保証するものではないが、利用者が安心して利用できる基準の1つとなることも確か。
 鬼対策基準の他にも、独自の対策を行っている店舗もあるという。店側も利用者も安心して日常を楽しめるように、これからも徹底した感染予防対策は必須となる。