大仏温泉リニューアル

リニューアルオープンであいさつする山村代表
密を避けて2人ずつ「初湯」を楽しんだ

 別府市天満町4ー6に「ゆめひのきの湯 大仏温泉」=山村尚志代表=がリニューアルオープンし、1月26日午前10時半から、関係者にお披露目された。
 温泉があるのは、山村さんの実家。おじいさんが昭和20年代後半に共同温泉を建てたのが始まり。「天満町1区温泉」として、70年近く、近隣住民の共同湯として運営されていた。2代目となる建物も築40年以上が経過して、老朽化したため建て替えることにした。
 自宅からは、昭和3年に建立された当時日本一の別府大仏の横顔が見えていたという。かつての別府温泉の名勝でもあり、子どもの頃から慣れ親しんだ存在だった大仏様の歴史を今後も伝えていきたい、と「大仏温泉」と名付けた。
 無色透明の単純泉で、炭酸水素イオンを主体にしたつるつる感のあるやわらかな泉質。泉質の維持のため「源泉かけ流し」にこだわっていたが、冬場でも63度と高温のため、試行錯誤を繰り返し、オリジナルの温泉冷却装置「ゆめひのき」を考案した。ヒノキを使った冷却装置。
 浴室は坪庭付きの「碧(あお)の湯」と内湯の「茜(あかね)の湯」の2つあり、予約制貸切湯。大人2人まで利用が可能。オリジナルタオル(300円)も販売しており、別府八湯温泉道にも登録している。
 式で山村さんは「どこの共同温泉も厳しい状況だと思いますが、建物を新しくするだけでは継続は難しい。若い人にも気軽に楽しんでもらいたい」とあいさつをした。
 来賓で、由佐悠佑NPO法人別府温泉地球博物館理事長、地元の天満1区の中村佐市自治会長が祝辞。由佐理事長や別府八湯温泉道名人会のメンバー、別府大学、溝部学園短期大学などの学生も参加して、初湯を楽しんだ。
 営業時間は午前11時半から午後5時半で、不定休。料金(45分貸切)は碧の湯が大人800円、小人(小学生以下)400円。茜の湯は大人600円、小人300円で、キャッシュレス対応。
 予約・問い合わせは電話(070・1941・1126)かホームページ(http://select-type.com/p/yumehinoki/)へ。