「自粛」とは自分から進んで自分の言動を慎むこと―――とある。自公の国会議員が緊急事態宣言下、東京銀座のネオン街に繰り出し、遊興した。1人は責任を取って議員辞職した。3人は離党処分となった。政権はこの不祥事の「火消し」に走った。
馬鹿らしい!「自粛」は要求されるものではなく、自ら行うもの。上や周辺からの圧力に屈服した進退の判断は、自らの議員資格を放棄した事になる。
「自粛」を強要するのもおかしな事だが、この処分4議員は国会議員(国民の範であるべきリーダー)としての身の処し方に問題がある。2人の後輩を連れ飲み回った先輩議員は、首をはねられるとも、一足も引かず黙して語らず、後輩を守るべきだった。1人は料飲費を自身の政治資金管理団体から支出することなく己の懐から出すべきだったのでは。そして何よりこの4人は東京銀座のネオン街の評価を著しく貶めることになった。誰が好き好んでこの時期、接客営業するか!遊興客の接待は感染危険と隣り合わせ。収入激減状況下、店を開けなければ生きて行けない。客自身、節度ある身の処し方―――これが「自粛」なのでは。
また野党の対応は何か!この非常時に政権の批判と非難の連続。70歳過ぎた苦労人首相の頭を下げさせて悦に入ったか。ワクチン対策の具体策は、コロナ後の地方創生は、東京五輪に対応する経済対策は、バイデン政権下の日米安全保障の方向性は、中韓対策は―――何ひとつ具体策は出て来ない。「非常事態」「自粛」を謳歌する野党の有力女性議員、年長の首相に対する質疑は国会議員の権限を大きく逸脱しているように見える。彼女の子息は芸能人デビューして人気も上々。このほど「母親からの自律」というコメントをメディアに発表した。彼女の言動自体「自粛」の対象にすべきなのでは……? (陽)