別府市東山地区の山の口の代表が15日午前10時半、長野恭紘別府市長を訪れて給水施設改良工事完了を報告した。
上水道区域外における公益水道の整備が困難な小規模集落等の水問題を解決するための事業で、令和元年度から山の口の5集落で工事を進めてきた。事業費は約4300万円で、県の補助金を活用している。
別府市では、令和元年度から3カ年計画で16集落の水源確保等支援事業を計画している。高齢化が進み、維持管理が困難な集落において、水源を1本化して維持管理がしやすい環境づくりや、水源地の取水場を改良して土砂等の流入を防ぎ、濁りを防止及び配管詰まりを防止。浄化装置を設置して濁りを防止する。
山の口地区では、平成26年に「山の口の水道整備に関する要望書」を提出し、安定した水の供給について要望をしてきた。今回の事業で、5集落(22世帯33人)の整備が終了した。
表敬訪問には、矢野栄一郎山の口自治会長(78)、ねじ山集落を代表して衛藤三男さん(89)、DE集落を代表して小野範義さん(69)が出席。矢野会長が「長年、湧き水などを利用してきましたが、浄化装置もなく、大雨が降ったりすると水が茶色くなったりしていました。おかげで、キレイな水が出て、みんな喜んでいます。水は生活をする上で貴重なもの。ありがとうございました」と述べた。
長野市長は「上水の整備が出来ず、申し訳なく思っていました。職員も地区の皆さんにキレイな水を供給したいと熱意を持って取り組み、皆さんのお役に立てて良かったです。今後も協力して、水質の確保をしていかないといけない」と述べた。
また、昨年の豪雨で被害のあった地域の復旧作業の終了についても報告をした。