別府大学卒業を記念して実施

温泉で染めて色の濃淡がはっきりと出た

 別府“温泉”大学は国際・言語文化学科芸術系コース4年生9人が「卒業記念『別府“温泉”大学の湯』で温泉染」を15日午後1時、別府大学4号館1階彫塑室などで開催した。
 別府市在住の染色家のユキハシトモヒコさんを講師に迎え、キャンパス内の温泉を使った「温泉染」で卒業記念品を制作。
 温泉染とは、古くから染料や塗料として抗菌作用や生地を丈夫にするためなどに使われてきた天然染料「柿渋」と「温泉」を使って染める染色法。
 彫塑室で、篠崎悠美子同学科教授があいさつし、石川万実広報室職員が学内の温泉について、ユキハシさんが温泉染についてそれぞれ説明した。
 9人と教職員らは手ぬぐいにビー玉、輪ゴムなどを付けた後、大分香りの博物館に移動。ユキハシさんと学生らは一緒に、源泉からの温泉に浸した。
 その後、30分以上漬けた手ぬぐいに付けた輪ゴムやビー玉などを外して、温泉に染まった部分と染まっていない部分の色の付き方を目にして楽しんだ。
 平野慎也さん(22)は「今回の件で、温泉染を初めて知りました。別府大学を卒業した記念品として、飾ります」と話した。
 記念撮影後、最後にユキハシさんは「温泉染を文化にしたいと思い、活動をしています。またどこかで会いましょう」と述べた。