日出町の願成就寺で春の大祭開催

無病息災を願ってくすぶる火の道を歩く参拝者

 日出町の日出妙見尊・願成就寺(国光豪世住職)は10、11日に令和3年春の大祭を実施した。新型コロナウイルス感染予防のため、規模を縮小しての開催となった。
 願成就寺は、国東六郷満山総結願寺で、養老2(718)年に仁門菩薩が自分の願いがかなえられたことで、すべての願いが成就するとして建立したお寺。
 11日は午後1時から、採燈護摩と火渡りが行われ、多くの人が1年間の無病息災を願って参加した。ヒノキで作った護摩壇に火をつけ、参拝者が願いを書いた護摩木を投げ入れた。その後、護摩壇を崩して道を作り、その上を裸足で歩く火渡りを行った。参加者は熱さに耐えながら両手を合わせ、歩いていった。
 夫婦で参加した藤本康弘さん(29)と有紀さん(同)は、一昨年以来、2回目の火渡り。康弘さんは「体の中の悪いものを焼き切れた」。有紀さんは「自分の中の悪いものが全部取っ払えた感じがします」とそれぞれ清々しい笑顔で話した。