フィルハーモニアホールで公演

舞台に立ち客席1186席を前に思い出作りを

 別府国際コンベンションセンター(ビーコンプラザ)はこのほど、フィルハーモニアホールをトライアルとして使用希望の文化芸術団体を応援する新企画を発表し、出演者を公募している。
 公演日は8日から12日までの5日間。時間は▽設営=午後1時から5時▽公演=午後6時から8時▽撤去=午後8時から10時―となっている。
 会場使用料(空調利用料を除く規定価格10万1640円)と付帯設備基本セットは無料だが、事後清算が必要。
 条件は▽会場使用はすべて有料公演。チケット販売収入から講演終了後に企画参加料として会場使用料分を支払う。ただし、チケット収入が会場使用料に不足しても不足分の請求はしない。チケット収入が会場使用料を超えたときは、主催者の事業収入として計上する▽本番使用中の空調使用料(1時間4840円、3時間1万4520円)は事前に支払う▽会場の照明、音響、舞台は通常基本セットのみ。備品の追加や効果演出の増強については、付帯設備料として別途負担▽舞台上での建込や装飾については、施設ルールを順守し、施設専門スタッフの指示のもと、主催者に自由に創作してもよい―などがあり、その他にも説明事項があるため、問い合わせをするよう呼びかけている。
 例年3月は多くの文化芸術発表の場としてフィルハーモニアホールが利用されている。しかし、今年はコロナ禍で、緊急事態宣言の延長も決まり、昨年末よりキャンセルの連絡と一緒に「残念」という声がある。昨年11月に開催したマーチングカーニバルの際に「今年は全員でのチーム練習もままならず、皆と一緒に演じるのは、ここが最初で最後の場。本当に出演出来て最高に楽しかったです」という出演者からの声が多かった。
 そのため、ビーコンプラザは文化芸術団体の負担をできるだけ少なくした活動の集大成の場を3月に提供しようと「ビーコントライアル企画」を大分県と別府市の協力で実現した。
 ビーコンプラザ事務局は「この機会にフィルハーモニアホールの舞台に立って、皆さんの思い出作りをしてほしい」と述べた。
 問い合わせや応募については、ビーコンプラザ(電話26・7111、平日午前9時から午後5時)まで。