バリアフリーツーリズム冊子「ぱらべっぷ」が完成

長野市長に「ぱらべっぷ」完成を報告する
(右から)神田憲治事務局長、山﨑忍副理事長、
若杉竜也別府・大分バリアフリーツアーセンター代表

 「NPO法人自立支援センターおおいた」は1日午後1時30分、バリアフリーツーリズム冊子・ホームページ「ぱらべっぷ」の完成を長野恭紘別府市長に報告した。
 冊子「ぱらべっぷ」は、「オリパラ基本方針推進調査事業」を活用して事業費の340万円全額、国の補助で500部発行された。1冊140㌻で、105施設を掲載。調査、冊子の発行、ホームページ作製まで8カ月かかっている。音声データも作製しており、視覚障がい者にも優しい仕様となっている。
 神田憲治事務局長が「観光などで別府を訪れる障がい者や高齢者に、バリアフリー観光情報を提供することを目的に、観光施設、飲食店、宿泊施設、温泉施設、交通情報のカテゴリーに分類して作製しました。この事業を多くの人に知ってもらい、障がい者や高齢者が安心して別府観光を楽しんでもらいたいと考えています」と述べた。
 作製で苦労した点を神田事務局長は「コロナ禍の中、各施設の方がとても協力的でしたが、三密を避けるなど感染拡大防止を配慮しながら、開店前などに調査するなど考慮しました」。
 山﨑忍副理事長は「ホームページの中の音声データを担当しました。これまで作製してきた冊子やデータは、身体障がい者向けでした。いかに作り上げた情報を言葉として聞いたとき、内容がどこまで伝わるか考えながら作ったところが難しかったです」。
 若杉竜也別府・大分バリアフリーツアーセンター代表は「これまで、バリアフリー観光やユニバーサルツーリズムには着目し活動してきたが、やっと冊子を作ることが出来て、感無量です。障がいを持たれている人は、車イスの大きさを認識しているので、事前にシミュレーション出来るように写真を撮りました」とそれぞれ話した。
 長野市長が「500部は、あっという間に無くなるでしょう。増刷しないといけないのでは。障がいをお持ちの方だけでなく、高齢者の方にも優しいということ。いろんな場所に置きたい。ぜひ、市でも検討させていただく。時間をかけて良い物を作っていただいたので、知ってもらう、手元に届いて使ってもらうだけ」と述べた。