令和3年第1回の別府市議会定例会①

 別府市議会は本会議を16日午前10時から再開し、一般質問を行った。
 初日午前中は、桝田貢氏(自民党議員団)と穴井宏二氏(公明党)が質問を行った。コロナ禍の影響やシェアサイクルなどについて質問。美馬恭子氏(日本共産党議員団)の質問の途中で休憩に入った。
 午後からは、美馬氏と野口哲男氏(自民党議員団)が質問を行った。
 一般質問は、19日まで予定されており、12人が通告をしている。

朝見浄水の管理委託は

桝田貢氏(自民党議員団)

桝田 貢氏

 桝田氏は、朝見浄水場の管理委託について、「贈収賄事件で問題になった業者。民間なら即契約解除となる。このまま委託していいのか。信頼はあるのか」と質問。
 山内佳久上下水道局次長が「先の事件では、多くの市民に不信感を与えてしまったことは、誠に申し訳ありません。市民生活への影響を考えると、解除は難しい」。田原貴久男工務課長が「委託管理をして6年近く経ち、その間、大きな地震や豪雨、寒波などがありましたが、安全で安定した水道供給をしており、ノウハウもあり、信頼できると考えている」と答えた。
 桝田氏は今後の対応について重ねて質問。岩田弘上下水道企業管理者が「水道は、市民生活、社会経済活動に欠かせないもの。いかなる非常事態でも安全な水を安定して供給するのが使命。業者へ指導、管理を行い、命の水の供給に努めていきたい」と答えた。
 また、東洋のブルーラグーン構想について「砂湯改修事業は、上人ケ浜公園がブルーラグーン構想の候補地の1つとなっているが、一緒に整備するのか、別々に整備をするのか」と質問。
 田北浩司観光戦略部長は「事業可能性について、内部協議をしている」とした。
 長野恭紘別府市長は「規模感にこだわりたい。別府でしか体験できない価値観を民間の人と協力していきたい」と述べた。
 他にも、新型コロナウイルス感染症対策やシェアサイクルについても質問した。

コロナ禍のがん検診は

穴井宏二氏(公明党)

穴井 宏二氏

 穴井氏は、コロナ禍におけるがん検診について「全国的に検診控えが起きており、それにより、少なく見積もっても約1万人ががんの発見がされなかったと言われている。がんによって亡くなる人が増えるのではとの懸念もある。病院等では、進行性のがんは、早期発見が重要。発見が遅れると命にかかわる。市の受診状況と対策は」と質問。
 樋田英彦健康づくり推進課長が「昨年3月から緊急事態宣言解除の5月まで、国の指導で集団検診を中止していた。医療機関などでは5月から、集団検診は6月から再開し、受診の機会が減らないように努めている。集団検診は予約制になっており、その際に他のがん検診も受診できることも伝え、受診勧奨をしている」と答えた。
 穴井氏は「安心して受診できる環境づくりが大切」とし、部位別がんの死亡者の1位が肺がんであることを示して、「個別医療機関で受診が出来ないか」と質問。樋田課長は「経験のある読影医が2人以上必要なため、課題もあるが、検討したい」と述べた。
 また、火山災害発生時の事前防災行動計画と要配慮者の避難対応について「要配慮者を軸に考えれば、健常者の対策にもつながるので」と指摘。中村幸次防災危機管理課長は「個々人によって対策が変わる。支援が滞りなく行えるよう、実効性の確保に努めている」と答えた。
 他にも、市営住宅の退去時の問題や障がい者への就労支援についても質問をした。