明豊野球部が帰別し結果を報告

川崎監督が応援した生徒、保護者、教職員らにお礼を述べた
深紅の準優勝旗を持って帰ってきた幸主将ら

 第93回選抜高校野球大会で決勝まで勝ち進んだ明豊高校野球部が2日午後5時58分、甲子園から同校に帰り着いた。
 駐車場に停まったバスから深紅の準優勝旗を持った幸修也主将を先頭に同校学問の広場に入場すると、同広場に集まった甲子園に行かなかった野球部員、バスケ部、卓球部、2回戦から決勝戦までの4試合で甲子園で応援したチア部など約100人、保護者約100人、幼稚園・小学校・中学校・高校の教職員約100人の約300人から大きな拍手が起こった。
 結果報告会で幸主将らが整列する中、川崎絢平監督が「結果に対しては悔しい気持ちがありますが、やってきたことに含めて生徒は全力を出してくれたと思う。生徒が良く頑張ってくれた。スタッフ、選手の一人ひとりがそれぞれの役割をこなしてくれたおかげで、皆さんの気持ちが集結した結果。発展途上のチームなので立ち止まらずに、良いチームを作っていく」と述べた。
 続いて、二宮滋夫別府大学理事長が「準優勝おめでとう、そしてありがとう。甲子園での活躍は、明豊高校だけでなく、すべての学校の生徒、教職員の誇りです。準優勝は、皆さんの日ごろの成果です」。
 来賓の長野恭紘別府市長は「皆さんは、別府の誇りです。昨日、応援に行きました。なかなかスケジュールを空けることは難しかったが、市役所職員や別府市民が『市民11万5千人の思いを背負って行ってきてほしい』と気持ちよく送り出してくれた。正直に言って、優勝を狙えるチーム。今後、夏の大会に向けて頑張って下さい」、西謙二別府商工会議所会頭、後藤明文明豊会会長、釘宮康弘PTA会長はそれぞれお祝いの言葉を述べた。
 岩武茂代校長が「本当によく頑張ったと思います。みんながコツコツ努力して勝ち進んだ。決勝で敗れたあとに流した涙は、あなたたちが一生懸命した結果。決勝まで進み、優勝に手が届くところまで来ました。目標の日本一に向けて頑張って」とあいさつ。
 最後に、幸主将が「自分たちの目標は日本一だったので、準優勝という結果では全員満足していません。しかし、ここまで来れたのは、本当に応援して下さったおかげ。この悔しさを晴らすには、甲子園に戻って優勝するしかないので、絶対に夏に戻って、優勝という大きな目標を成し遂げたい」と話し、選手らが退場する際も会場には大きな拍手が鳴り響き、選手を始め川崎監督らが戦ってきた第93回選抜高校野球大会の健闘を讃えた。