春木川公園の整備着手へ選定委員設置

未整備の春木川公園の整備に向けて、事業選定委員会を開いた
新たな利活用が期待される春木川公園

 別府市は国道10号沿いにある春木川公園用地について、整備運営事業を行うための事業者選定委員会の第1回を7日午前9時半、市役所で開いた。
 春木川公園は、昭和30年に許可を受けた石垣土地区画整理第1工区地区の事業で、地区内の土地所有者の土地減少により生じた土地。昭和35年に近隣公園として都市計画決定がされている。昭和41年の大分国体開催にあたり、苗圃として利用を開始し、平成18年まで利用していたが、現在は未利用地になっている。面積は約1200平方㍍。
 本来、土地区画整理事業で創出された公園用地は、その事業完了時に公園として供用開始する必要があったが、そのままになっている。元々、公園として整備をしなければいけない土地のため、売却することは出来ないことから、公園としての活用を考えていく必要がある。
 事業者を選定するための委員は、学識経験者や地域経済、財政、市民代表、行政代表5人で構成されている。
 松屋益治郎建設部長が「未着手の公園について、事業を公募するものです。民間活力を生かして、1から整備する。自由な発想で幅広い意見をお願いしたい」とあいさつ。委員長に久保田家且西日本短期大学副学長を、副委員長に河村雄一郎河村会計副所長を選任した。久保田委員長は「皆さんと協力して、大分県だけでなく、九州、日本を代表するような公園にしたいと考えている」とのべた。
 引き続き協議が非公開で行われた。公募設置等指針案や設置予定者等を選定するための評価の基準案について事務局である公園緑地から説明を行い、意見を出し合った。
 方向性としては、新たな価値の創造や社会的課題の解決を大きな趣旨として、幅広い利活用が出来るように考えていくこととした。