別府市地域防災計画の改正版公表

新たな社会情勢も加えて改正され、和柄のオシャレな表紙になった別府市地域防災計画

 別府市防災会議(会長・長野恭紘別府市長)はこのほど、「別府市地域防災計画」の令和2年度修正版を作成し、別府市ホームページ上で公開をしている。
 計画は、地震・津波対策編と風水害・火山等対策編、資料編の3冊がある。表紙は、和柄を取り入れたポップな作りで、別府市消防本部のマスコットキャラクター「ヒートム」が描かれている。表紙は、毎年職員が工夫して、世相を反映させたものにしている。
 地震については、海溝型地震として、南海トラフ、日向灘、安芸灘~伊予灘~豊後水道(プレート内)を、活動層型地震として、中央構造線断層帯、日出生断層帯、万年山ー崩平山断層帯、周防灘断層群が想定されている。
 別府市では、災害に強い人づくり、まちづくり、システムづくりと災害への適切な対応を基本方針に掲げ、各種対策に取り組んでいる。
 今回の改定では、新型コロナウイルス感染症を考慮して、避難所における感染症対策を加えた。安全な場所にいる人は在宅避難とし、可能な場合は親戚や友人宅へ避難するなど、避難所へ行く人を減らすことで、「密」になることを防ぐ。また、感染が疑われる人や、濃厚接触者については、個室スペースなどを確保して、感染拡大を防ぐなどの措置が必要になる。
 避難所の受付で、職員等はマスクとゴム手袋を着用し、健康チェックを兼ねた受付を行い、定期的な換気、ドアノブや手すり、テーブルなどといった不特定多数の人が触れる場所は定期的に消毒を行うなどの管理・運営を定めている。これまでも、感染症に配慮した避難所運営については職員研修を行うなどしてきたが、これからの防災訓練では、この取り組みについても取り入れ、柔軟な対応を行う訓練を実施する。
 他にも、災害救助法の改正に伴い、応急修理制度の対象に「一部損壊」を追加し、大分県地域防災計画等の変更に伴う修正も行った。