新たなサービスの可能性

 別府市教委は、コロナ禍を経験して、1カ所に人を集めるだけでなく、様々な施設を活用した図書館ネットワークを構築することに視点を置いて、分散型・リモートという新しいライフスタイルに対応観桜な図書館機能を検討する実証実験として「リモートライブラリー+(プラス)」を1月13日から2月19日までの1カ月間、市内3カ所で実施。利用者にアンケート調査を行った。31人が回答。
 アンケートから、リモートライブラリーを利用している人は、図書館をよく利用する人よりも、年に数回利用しているライトユーザーが多いことが分かった。商業施設や中心市街地、市役所など様々な場所に設置することで、ライトユーザーが利用しやすいサービスとなる可能性があると分析。
 デスクも設置されていることから、座って本を読む人が多く、電源やWiーFiが整備されていることから、本を読む以外の利用も2割程度あったという。利用時間は30分以下が8割以上で、短時間で利用した人が多かった。
 欲しい機能としては、「本の貸し借り」「本の取り寄せや要望機能」などがあった。利用満足度が高く「今後も利用したい」という人は8割以上。利用した世代も20代から60代まで幅広かった。公共交通機関や温泉などにも欲しいという声もあった。
 今後の課題としては、デジタルツールやアプリなどの導入も検討し、図書館本館と連携させていく仕組みづくり、選書や本の提供を民間事業者や地域団体、市民などと連携して行うなど、それぞれのニーズや負担力に応じてメニューを作ることをあげている。