別府市教育委員会は、昨年以来の新型コロナウイルスを経験したことを受けて、新図書館等整備基本計画を再考し、ポストコロナ版を作成した。
基本計画に示した理念や基本的な考え方は堅持しつつ、利用者の安全・安心を確保し、利用性をさらに向上させるために時代や環境の変化に対応する創造的な図書館を目指すための計画とした。
施設計画については、効果的に自然換気を促すための設計を推奨。通常時はオープンな空間でありつつ、災害発生時や感染症対策などの必要に応じて、分割して利用することも可能となるフレキシブルな設計デザインにして、ポストコロナの新しい時代における弾力性のある空間設計を行う。図書館以外でもICT(情報通信技術)を活用して利用できるリモート化やパソコンやスマートフォン等で利用できるデジタル化を推進し、対応するネットワークインフラなどのハード整備を中長期的視点で進める。
サービス計画ついては、実物を目にしたり手に取ったりすることでしか得られない本との出会いを創出するために、蔵書の質や量を追求。一方で、電子書籍の導入や郷土資料などのデジタルアーカイブを進め、それぞれの役割や性質に応じて、蔵書すべき図書と電子図書サービスとして提供すべき図書館の適切なバランスを保つとしている。
図書館は、人と情報が集まる拠点として、知識や情報を交換して蓄積する役割を有するため、多様な人材をつなぎ、それぞれが図書館サービスの担い手として参画できる機会やしくみを構築していく。