大分市と別府市の飲食店に時短営業要請

 大分県と大分市は6日、419件のPCR検査等を行い、大分市、別府市、日田市、臼杵市、中津市、由布市の10代から80歳以上の男女47人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
 県は感染者数が高止まりの状況が続いており、医療提供体制への負荷が高まっているとして、感染状況のステージを初めて「3(急増)」に引き上げた。4月以降、感染力の非常に強い変異株のウイルスによる感染が拡大しており、感染経路が不明な人も増えていることから、市中感染の広がりが懸案されている。
 感染経路不明者が多い大分市と別府市について、不要不急の外出の自粛及び、すべての飲食店に対して、12日から午後9時までの時短営業を要請する。飲食店への時短営業の要請は初めてで、対象となるのは、大分、別府両市のすべての飲食店6114店舗で、協力した店には、過去の売上実績によって1日当たり2万5千円から7万5千円を協力金として支払うことにしている(詳細は7日以降に発表)。別府市は1592店舗。「おおいた味力食うぽん券」はテイクアウトを除いて、利用を控えるようにとしている。
 また、すべての県民に対しては、「新しいおおいた旅割」の新規予約は7日から、利用は10日から停止となる。取り組みはすべて今月末までを予定している。基本的な感染予防配策の再徹底をし、マスク会食の徹底、県をまたぐ不要不急の往来の自粛を求めている。
 県は「まん延防止等重点措置」の国への適用要請は見送り「拡大防止の瀬戸際」として、対策を強化して、感染拡大の押さえこみを図る。
 別府市の新規感染者は14人で、うち感染経路不明は6人、カラオケ関連4人、家族3人、飲食店利用1人。大分市は25人、由布市3人、日田市と臼杵市が各2人、中津市は1人。うち、感染経路不明11人、家族7人、知人が10人、施設3人、職場2人。
 大分市の事業所と別府市北浜のスナックで新たなクラスター(集団感染)も発生している。