日出町が第2次の後期基本計画を策定

 日出町(本田博文町長)はこのほど、第2次日出町男女共同参画基本計画の後期基本計画を策定した。計画期間は、令和3年度から7年度までの5カ年。
 日出町は「住むことに喜びを感じるまち~安心して暮らせて活力が実感できるまちづくり~」を目指しており、男女が互いに尊重し合い、責任を分かち合い、個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現を目指している。そのため、平成18年に「日出町男女共同参画推進条例」を制定し、基本計画を策定して推進をしてきた。第2次基本計画は平成28年に策定し、10カ年の折り返。令和2年度にアンケート調査などを行い、内容を見直し、後期基本計画を作り上げた。
 アンケート調査は、今年1月18日から2月5日にかけて、住民基本台帳から年齢別に無作為に町内在住の18歳以上の男女千人を抽出して郵送で配布・回収をした。382人から回答があり、回収率は38・2%。
 「男は仕事、女は家庭」という考え方について、「同感しない」が前回の調査よりも14・3ポイント高くなって、64・4%。各分野における男女の地位の平等については、「学校教育」が唯一「平等である」で50%を超えているが、多くの分野で「男性の方が非常に優遇されている」「どちかといえば男性の方が優遇されている」と答えた人が多かった。もっと平等になるために必要なことはとの質問には「女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習、しきたりを改めること」との答えが一番多くなっている。
 結婚については「してもしなくてもどちらでもよい」と答えた人が57・1%で、「どちらかといえばそう思う」と答えた人を合わせると約80%にのぼる。女性の就業については「結婚や出産にかかわらず、仕事を持ち続けた方が良い」という回答が多い。そのためには、働きやすい環境や家族、周囲の協力が欠かせない。
 計画では①男女の人権の尊重②社会における制度・慣行についての配慮③政策等の立案及び決定への共同参画④家庭生活における活動と他の活動の両立⑤男女共同参画を推進する教育の充実⑥男女の身体的特徴の理解と健康への配慮⑦国際的取組みへの協調を基本理念に掲げている。そのうえで▽男女共同参加社会の実現に向けた意識づくりと環境づくり▽男女の平等と人権の尊重▽あらゆる分野における女性の活躍ーを基本目標とし、それぞれに重点目標を掲げて取り組んでいく。