別府市が初のリモートパトロール

防災危機管理課の職員が現地から中継をして危険個所を点検した

 別府市は5月31日、令和3年度防災パトロールをリモートで実施した。台風や集中豪雨などによる風水害の多発期を迎え、災害が予想される箇所の現状把握と防災活動体制の充実強化を図るのが目的。
 昨年度は、新型コロナウイルスの感染予防対策としてパトロールを中止にしたが、毎年チェックをする必要があることから、今年は関係者は各機関で、市防災危機管理課の職員が現地で中継をしながら、危険個所を点検するリモートパトロールにした。
 陸上自衛隊第41普通科連隊、自衛隊大分地方協力本部、別府警察署、国土交通省大分河川国道事務所、大分県東部振興局、県別府土木事務所、日出水利耕地事務所、市消防団、市消防本部、市の関係各課から24人が参加。一部は市役所5階大会議室で関係者がみんなで画面を見ながらチェック。8カ所のうち4カ所で中継、残りの4カ所は事前にビデオ撮影をした映像をながした。
 防災パトロールにおける危険度は、大分県災害危険予想地域調査により決められる。「A」は、過去数回にわたって被害が発生し、または現に被害が発生しつつあるか、もしくは近い将来被害の発生する恐れがあるなど、極めて危険度が高く、概ね住家10棟以上又は公共建物に被害を及ぼす地域。「B」は、Aランクほどではないが、比較的被害の発生する危険度が大きく、しかも概ね住家5棟以上もしくは公共建物に被害を及ぼす地域。「C」は、被害の発生する危険はあるが、住家又は公共建物に係る被害は比較的少ないかもしくは、道路等に著しい被害が生じる恐れのある地域。
 今回、新規の山家地区は危険度B、朝見3丁目の耳取は危険度Aに認定。継続して点検した板地川、観海寺川、境川を危険度A、市営堀田温泉近く、御幸の鬼山を危険度B、堀田ため池を危険度Cにそれぞれ据え置いた。