熱中症搬送者は現在3人

熱中症予防を呼びかける総務省消防庁のポスター
=同庁ホームページより

 別府市消防本部警防課は7日、6日までの熱中症による搬送者数(速報値)を発表した。
 別府市内の昨年6月までの搬送者数は3人で、今年も6日時点で3人。今後は暑い日があると予想されるため、搬送者数が増える可能性がある。
 搬送者の年齢区分は、7歳以上18歳未満の少年が1人、65歳以上の高齢者が2人となっている。
 男女別では、女性が3人。
 発生場所として、不特定多数が出入りする飲食店や公衆浴場などの屋内部分・小学校などの教育機関・住居などの「屋内」で3人。
 傷病状況は、死亡ゼロ、3週間以上の入院が必要とする重症ゼロ、1日以上の入院が必要とする中等症ゼロ、入院の必要がない軽症3人となっている。
 体調不良などで救急車を呼ぶか判断できないときは市消防本部(電話25・1122)まで連絡してほしいという。ただし「意識がおかしい」「自分で水分が取れない」ときは、ためらわずに119番通報をするよう呼びかけている。
 また、福岡管区気象台によると6、7、8月の3カ月予報によると、気温は3カ月とも高い確率が40%となっており、注意が必要。
 大分県は「新しい生活様式」における熱中症予防ポイントとして▽マスクの着用時の注意=マスクは顔のほぼ半分をおおうため、熱がこもりやすく、呼気による「放熱」も難しくなり、熱中症になる可能性が高まる。また、口の渇きを感じにくくなるので、脱水に気づくのが遅くなるから注意が必要。屋外で人と十分な距離(2㍍以上)を確保できる場合には、適宜マスクをはずしてもいい▽熱中症かなと思ったとき=まずは涼しい場所へ移動し体を冷やす。風通しのいい日陰や、クーラーなどが効いている室内などの涼しい場所へ移動する。その後、マスクを外す、衣服をゆるめる、体に水をかける、ぬれタオルをあてたり、うちわであおいだりする。冷たい水を飲む。たくさん汗をかいた場合は、スポーツドリンクや塩あめなどで塩分補給をする。自分の力で水分の摂取ができない場合や、意識障害が見られる場合は、すぐに病院に搬送。
 熱中症は予防が大切で▽暑さをさける=屋外では、日陰を選んで歩いたり、帽子をかぶったり、服装を工夫▽吸水性に優れた素材の服や下着を着る=えり元は緩め、熱気や汗が出ていきやすいように通気する▽こまめな水分補給=こまめな水分補給は最も大事。アルコールはNG▽急に暑くなる日に注意=梅雨の合間に急に暑くなった日など、体が暑さに慣れていない時は熱中症が起こりやすくなる。徐々に慣れるように工夫が必要―などと呼びかけている。