健康志向のドレッシング

商品の大まかな方向性などを議論して商品開発を進めている

 立命館アジア太平洋大学(APU)、フンドーキン醤油株式会社(臼杵市)、事業開発支援などを行う株式会社インスパイア(東京都)は、学生と企業のコラボレーション商品開発の第2弾をスタート。コロナ禍で、健康志向のドレッシングの開発を進めている。
 3者は2017年に相互連携協定を結び、どんな人でも安心して食べられる九州発のハラール認証を取得した甘口の醤油「はちみつ醤油」を開発し、2019年に販売を開始している。
 今回は、韓国、スリランカ、バングラデシュ、インドネシア、モロッコと日本出身の学生と国際経営学部の教員11人が参加。商品コンセプトや味、パッケージデザインなど、細かい部分のアイデア出しから商品完成後のマーケティング、市場展開まで共同で進めていく。
 2020年度に開発プロジェクトメンバー6人でスタートし、オンラインミーティングを重ね、今年5月から本格始動した。コロナ禍で活動は難しいが、3月にはフンドーキンの担当者と対面とオンラインのハイブリッドで議論を重ねている。感染状況をみながら、工場訪問などの取り組みも進め、全国展開を視野に入れたチャレンジが行われている。
 ライラニ・アルカンタラAPU国際経営学部長は「3者のチームで創り上げる新商品は、パンデミックの中でも人々に健康や快適な暮らしをサポートできるような製品にしたいと考えています」。小手川強二フンドーキン醤油社長は「APUならではの、国際色豊かな経験や知恵を生かしたコンセプトが生まれているようです。これら無事、商品となることを楽しみにしています」。高槻亮輔インスパイア社長は「今回は、商品完成後のマーケティングと市場展開まで学生の皆さんと一緒に行う計画です。ダイバーシティ豊かなチームから得られた知見を、フンドーキンの海外展開を担う戦略子会社事業にも活かしていきたい」とそれぞれコメントした。