別府大学とコープおおいたが包括連携協定

協定書にサインした(左から)飯沼別府大学学長、
青木生活協同組合コープおおいた理事長、仲嶺別府大学短期大学部学長

 別府大学、別府大学短期大学部と生活協同組合コープおおいたは25日午前10時、別府大学1号館2階21・22教室で包括連携協定の調印式を行った。コープおおいたが大学と包括連携協定を結ぶのは初めて。
 出席者は、別府大学側は学校法人別府大学の二宮滋夫理事長、別府大学の飯沼賢司別府大学学長、仲嶺まり子短期大学部学長、西村靖史文学部長兼地域連携推進センター長、藤井康弘食物栄養科学部長、阿部博光国際経営学部長、江崎一子おおいた香りの博物館館長、宇野世史也大学事務局長、梅木美樹食物栄養学科准教授の9人。コープおおいた側は、青木博範理事長、江藤隆康専務理事、賀来千恵組合員理事、後藤秀樹執行役員、衛藤智義人事教育、後藤由布地域活動拠点作り担当、志賀さとみ商品政策室の7人。
 協定式では、二宮理事長が「県民生活を大きく支えているコープ大分様と連携ができることは、地域に学び、地域に貢献することを目指している別府大学、別府大学短期大学部にとっても意義あることです。本日の協定を機に、コープ大分様の事業がますます発展されますことを、また大学においても教育活動の充実が図れることを確信しています」とあいさつ。
 続いて、飯沼別府大学学長、仲嶺別府大学短期大学部学長、青木理事長が協定書に署名した。
 その後、青木理事長が「別府大学は大分県内の全自治体や企業との協定を締結し、たくさんの成功事例や研究成果をあげられて、地域づくりに大変ご活躍されています。大学が開発した『夢香米焼酎』や『つるつるもちむぎうどん』も店舗や通販で取り扱わせていただき、販路拡大に取り組めればと思っています。コープ大分では、若い女性社員が中心となり今年度から『地域の居場所づくり』に取り組んでいます。学生のみなさんとも連携して、『居場所づくり』に取り組んできたいと思っています。別府大学、別府大学短期大学部のみなさんと地域づくり、学生の人材育成を連携して取り組んでいければと思っています」。
 飯沼学長が「本学は地域全体が教育の場であり、地域の中で学生を育ててもらい、地域にお返していくと考えています。コープ大分さんも地域と深くかかわる事業をさまざまに取り組んでいらっしゃいます。今後は学部学科とつながることやコープ大分様の『居場所づくり』にも一緒に取り組んでいきたい思います」。
 仲嶺学長が「短大は、96%の学生が県内出身者です。地域に根差し、地域で活躍できる人材を育成しています。子育て支援や食育に深くかかわっているコープ大分様と協定を結ぶことができることをとても心強く感じています。津久見の海産物を使った商品開発にも取り組んでいるので、完成したらご紹介したいです。初等教育科では認定絵本士の資格を取得できる講座を開設しました。コープ大分様の絵本の読み聞かせ活動など、短大の教育とも通じることがたくさんあります。つながりのある活動にご一緒できればと思っています」とそれぞれあいさつした。
 協定は、コープおおいたが別府大学に今年3月31日に連携協定の打診を行った。きっかけは、大学などによる「おおいた創生」推進協議会地域活性化事業における同大学食物栄養科学部食物栄養学科の梅木准教授の「玖珠町活性化のための玖珠町産大麦の認知拡大・利用拡大プロジェクト」の新聞記事から、開発商品のストーリーに共感し、販路拡大協力と困窮する学生の支援についての思いを伝えた。
 協定内容は、相互に協力し、SDGsにもある持続可能な社会の実現を基盤とした、安心して住み続けていくことのできる地域づくりを目指して、地域社会の発展と人材育成に寄与することが目的。▽地域の特産を活用した商品の開発と販路の拡大▽インターンシップの受け入れ▽ボランティア活動の協力(災害、援農、子ども支援)▽学生支援(生活困窮学生への支援など)▽その他相互に連携することで地域社会の発展につながる事項に関すること―について連携・協力する。