別府温泉杉乃井ホテル「虹館」を公開

内覧会を前にあいさつをする似内社長
2段ベッドが配置された「ファミリールーム」
カラフルな2色の部屋がある「ツインルーム」
広々として落ち着いた雰囲気のフロント

 別府温泉杉乃井ホテル(佐々木耕一総支配人)は28日午前10時から、7月1日にオープンする新館「虹館」を報道陣に公開した。
 杉乃井ホテルを運営する、オリックス不動産株式会社(深谷敏成社長、東京都)は、施設の老朽化などに伴い、2019年から大規模リニューアルを行っており、2つの新棟、Hana館の建て替え、本館の解体などを行い、2025年に全面完了を予定している。これまで、立体駐車場、ひかりホールの改修が終了しており、「虹館」で新棟のうち1棟が完成。もう1棟も工事に取り掛かっている。
 虹館は、アクアビートと立体駐車場の間に位置し、客室は全部で155室。ツインルームやダブルルームの他に、杉乃井としては初めてとなるメゾネットタイプの「ロフトルーム」と二段ベッドを配置した「ファミリールーム」など5タイプの部屋がある。室内はコンパクトだが、カラフルな内装にし、カジュアルでアクティブな宿泊施設となった。
 チェックインなどは非対面、非接触でできる自動チェックイン機を配置。チェックイン前、チェックアウト後に棚湯やアクアビートを利用する宿泊客のためのロッカーもあり、便利。地上8階建てで、2階から8階が宿泊スペースになっている。
 館内にレストランや大浴場はないが、すぐ近くにあるスギノイパレス内にあるシーダパレスや棚湯が利用できる。部屋の中は、壁に組立式の机などがかけられていて、スペースを有効利用。テレビはユーチューブなども見ることが出来る。お風呂は、棚湯を利用してもらうため、部屋にはシャワーのみ(ユニバーサルルームを除く)。ツインルームのベッドは、小さな子どもと安全に添い寝できるように、1つが少し大きなサイズになっているなどの気遣いも。
 オリックス・ホテルマネジメント株式会社の似内隆晃取締役社長は「虹館は、今まで以上に3世代で楽しめるものに進化した。カジュアルで過ごしやすい部屋となった。家族で和気あいあいと楽しめる部屋を意識した。九州全体のお客さんをメインにしながらも、関東や関西などの地域からも集客していきたい。別府全体の魅力を発信していきたい」。
 佐々木総支配人は「カラフルで個性的な、遊び心がある客室等になっている。アクアビート、棚湯、アクアガーデンに隣接しており、ファミリー層に喜ばれると思う。旅のワクワク感を盛り上げる空間を用意しています」とそれぞれ話した。
 すでに予約はスタートしており、順調だという。料金は、3人で宿泊した場合、1人1万5800円から。