訪問型子育て支援を行うホームスタートの九州エリア協議会(土谷修会長)は交流研修会を17、18日、別府市のホームスタートひじのひろばを主会場にオンラインで開催した。27スキーム(団体)から約130人が参加した。
「ホームスタート」は、子育てで悩みを抱えている家庭に対して、ビジターと呼ばれる支援ボランティアが家庭を訪問して、友人のように寄り添って話を聞く「傾聴」と、一緒に外出したり家事の手伝いをする「協働」を大切にしながら活動を続けている。
開会式で、土谷会長が「多くの人がリモートで参加してくれて、うれしい。拠点となったひじのひろばにも、早くから準備を進めてもらった。子育て家庭の皆さんに『ホームスタートがあって良かった』と言っていただく声も聞いています。コロナ禍でも多くの訪問が続いています。研修を通じて皆さんの活動に役立ててほしい」とあいさつ。
来賓の宇都宮尚代別府市子育て支援課長(市長代理)があいさつ。一丸和子大分県こども未来課長のビデオメッセージが流された。
1日目は、グループワークを実施。コロナ禍での訪問について、各スキームから「ビジターと利用者両方に前日に体調確認をして、ビジターにはマスクと消毒液を渡すようにしている」「チェックリストを作り、感染予防を徹底している」「今はコロナ禍で訪問がないが、いつ声がかかっても良いように体調管理をしている」など、それぞれ工夫をしながら訪問活動を行っていることが報告された。
また、訪問時の予期せぬ出来事について「訪問したら、利用者がいなかった」という話や、家庭状況をしっかりと把握することの必要性について情報を共有した。
2日目は、明石二郎ヒーリングフォレスト代表が「聴くことの“よろこび”~傾聴の力がホームスタートのスピリットとともに拡がる~」と題して、聴いてもらえることに喜び体験や喜びを届ける大切さについて話した。