第103回全国高校野球選手権大会に出場する明豊高校は29日、大分県庁と別府市役所を訪れて出場報告をした。
大分県庁を訪れた明豊高校の岩武茂代校長、同高校野球部の幸修也主将(遊撃手)、蓑原英明選手(捕手)、京本眞選手(投手)、米田友選手(三塁手)、財原光優選手(投手)が同日午後3時30分、本館4階特別応接室で広瀬勝貞大分県知事に出場報告をした。
奥田宏・大分県高校野球連盟会長が「明豊高校は大分県大会でも、周囲からの高い期待、対戦相手の徹底マークというチームでしか分からない難しい状況だったと思います。全国レベルの走攻守を発揮し、優勝しました。甲子園大会でも、県民の応援や声援を力に変えて、仲間と共に1日でも長く最高の夏を過ごしてくれることを期待しています」。
岩武校長が「今春、多くの強いチームとぶつかりながら準優勝という結果を修めることが出来ました。私が想像していたよりも多くの声援をいただき、どれほど子どもたちの力になったことかと感謝しています。子どもたちが帰ってきたとき、『準優勝した』というよりも『優勝出来なかった』という悔しさをにじませていました。準優勝というプレッシャー、夏に甲子園に行けるだろうかというプレッシャーの方が大きかった。県大会で優勝できたことは、私たちにとっても、子どもたちにとっても大きな喜びです。8月9日から大会が始まります。春に出来なかった『全国制覇』を学校一丸となって果たせるように頑張っていきますので、今後とも変わらぬご支援をお願いします」とそれぞれあいさつした。
広瀬知事が「大分大会での優勝、おめでとうございます。春の準優勝校として大分大会は勝って当たり前、どのくらいの力で勝つか、甲子園での勝ちを視野に入れながら戦うかを、私たちが勝手に思っていましたが、皆さんもプレッシャーからか第1試合はどっちが明豊高校か分からなくなるような試合でした。決勝戦では、一投一打がしっかりと練習している、しっかり鍛えているなという素晴らしいチーム力を見ました。いよいよ甲子園です。春の準優勝は良い思い出として、夏はゼロからのスタートとして練習の成果を存分に発揮してほしい」と激励した。
来庁した選手を代表して幸主将が「選抜大会では『準優勝』と悔しい思いをしました。この悔しさを毎日思い出し、練習に励んできました。夏の甲子園大会では、1戦1戦勝ち上がり『深紅の大優勝旗』を持って帰れるように頑張ります」と決意表明した。
最後に、広瀬県知事から幸主将に激励品(県産牛乳)が贈られた。
続いて、岩武校長と幸主将が別府市役所を訪れて、市長応接室で長野恭紘別府市長に出場報告を行った。
岩武校長が「決勝戦には暑い中、市長自ら応援に来ていただき、ありがとうございました。前回の準優勝は、私たちは思いがけない結果でした。子どもたちは『準優勝』という結果に満足せず、もう一度挑戦したいという気持ちで頑張ってまいりました。それだけにプレッシャーが大きく、初戦はかなりの苦戦をしました。プレッシャーを跳ね除けながら、甲子園の土を踏むことが叶いました。子どもたちの悲願は『優勝したい』ということで頑張ってきましたので、学校一丸となってやっていきたいと思います」とあいさつ。
続いて、スポーツ健康課職員が出席者の岩武校長、幸主将、長野市長、寺岡悌二教育長、内田剛いきいき健幸部長、中西郁夫スポーツ推進課長を紹介し、出場経緯報告をした。
歓談後、長野市長から岩武校長にスポーツ振興奨励金が贈呈された。
続いて、幸主将が「選抜大会では『準優勝』と悔しい思いをしました。夏は『深紅の大優勝旗』を持って帰れるよう頑張ります」と決意表明すると、長野市長らから大きな拍手が起こった。
最後に記念撮影を行った。
大会は、49校が出場し、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される。組合せ抽選会は8月3日午後4時、オンラインで行われる。試合は9日に開幕し、25日が決勝戦の予定。