別府市光町の地域子育て支援センター「にじのひろば」(村田広子代表)が7月1日で開所10年を迎え、記念のオリジナルタオルを作製し、これまで支援をしてくれた近所の人たちや関係者などに配布した。
長年、児童虐待防止に取り組んできた村田代表が「児童虐待が起こる前に、子育てに悩む家庭を支援して、虐待を防ぎたい」を開所して、今では併設する地域ささえあい交流センター「にじ」でこども食堂の場として協賛したり、ランチタイムには地域のお年寄りが集まって、食事を提供したりと子どもからお年寄りまで多くの人が集う場として広がっている。また、訪問型子育て支援「ホームスタート」事業も別府市から委託を受けて積極的に行っており、子育て家庭を中心に幅広い人たちの支援を展開する。
コロナ禍で、ホームスタートの利用者は多く、現在10家庭の支援を行っており、利用者は日本人だけではなく、海外から来て慣れない日本での子育てを支援するケースも少なくない。
村田代表は「もう10年経ってしまったという感じ。日々に追われ、ここ2年はコロナ禍で多くのことが様変わりしました。来所者に感染させないという強い思いで戦ってきました。拠点事業とホームスタートに重点をおいています。拠点のニーズもあり、働きながら頑張る母親をどう支えるか、今後も考えていきたい」。また、次代の変化に合わせて、LINEなどのSNSを活用も模索する。「変わっていく社会情勢の変化に合わせて、支援を探っていく必要があると思います。身近な地域の人の拠点として頼りにしてもらい、拠点も必要だなと感じています」と話す。
オリジナルタオルは、緑地で、可愛らしい赤ちゃんのイラストが描かれている。27日は、お祝いの赤飯も作り、利用者や近所の人などに配った。