令和3年度第1回要保護児童対策地域協議会合同会議がこのほど、書面会議で行われた。当初は市役所で開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染予防対策で書面会議に変更した。
議事では、令和2年度の事業実施報告、児童相談の内容と傾向、令和3年度事業計画について協議を行った。
令和2年度は、個別ケース検討会議を69回、延べ120件について行った。主任児童委員などによる健診未受診者家庭への訪問事業は3歳5か月児健診で14人。うち9人は面談でき、2人は連絡がついたが、3人については現在も継続対応中。
子育て支援相談室における令和2年度の相談件数は561件。養護相談が518件で、うち児童虐待相談が309件、その他209件。障がい相談では発達障がい相談1件、育成相談のうち性格行動相談12件、不登校相談7件、育児・しつけ相談10件、その他の相談13件だった。年齢別にみると、就学前の0~6歳が312件で、全体の55・61%となっている。対応では、継続指導が432件と最も多く、継続的な支援が必要な子どもや保護者等が多くなっている。
虐待相談のうち、心理的虐待が137件、身体的虐待105件、ネグレクト(育児放置)66件、性的虐待1件だった。主な虐待者は実母が116件、実父87件、実父以外の父10件、実母以外の母2件、その他94件。
児童虐待防止に向けて、広報啓発活動やNP(ノーバディズ・パーフェクト)講座、心理相談、こどもの発達相談会、別府子ども福祉塾、子育て短期支援(ショートステイ・トワイライトステイ)事業などを行うとともに、関係機関・団体と連携を強化している。
令和3年度も、各種相談事業、定期連絡会となる実務者連絡会、医療機関による個別ケース検討会議を開くほか、夜間、休日、年末年始の対応強化を図る。