日出町防災訓練に6団体が参加

要救助者を防災ヘリから杵築速見消防本部日出消防署の救急隊に引き継ぐ

 日出町は令和3年度防災訓練を26日午前8時、南端地区公民館、川崎運動公園グラウンド、日出町保健福祉センターグラウンドで実施し、大分県生活環境部防災局災害対策企画課、陸上自衛隊第41普通科連隊、大分県防災航空隊、杵築速見消防本部日出消防署、杵築日出警察署、日出町消防団の6団体45人、車両20台、航空機1機が参加した。
 災害時、防災関係機関が連携し、負傷者救出から広域搬送臨時医療施設(SCU)へ空輸する一連の手順を確認するとともに、日出町災害対策本部と防災関係機関との指揮・連携要領を訓練し、防災体制の強化を図ることが目的。
 南海トラフ地震の発生を想定し、自衛隊救助部隊が家の倒壊により足を骨折した負傷者を救助し、川崎運動公園グラウンドのヘリポートまで搬送した。負傷者を乗せた大分県防災航空隊ヘリコプターが離陸し、日出町保健福祉センターグラウンドの臨時に開設されたSCUへ搬送。着陸後、同所で救急隊に引き継いだ。
 訓練終了後、日出町保健福祉センターコミュニティルームで検討会を実施し、16人が参加。
 日出町総務課危機管理室の藤本周司室長が「天候に恵まれまして、2年前の総合防災訓練では出来なかったヘリの訓練が出来て、大変ありがたく思います。振り返りをしますので、忌憚のない意見をお願いします」とあいさつ。
 続いて、消防、警察、消防団、防災航空隊、自衛隊、県の順番で今回の訓練を振り返り、「ヘリの警戒要領、自衛隊との連携要領でアドバイスをいただければ」「通信手段の課題があったが、自衛隊と連携が取れた。通信手段の連携は一番難しい。全員が同じ通信手段が取れればいいが、それが出来ない中で工夫してやっていくことが大切と強く感じた」「上手くいったと思う」「関係機関と顔の見える関係を築くことが出来たのは大きい。現場周辺で草刈りをしていたため、ヘリの訓練を行う際は事前に調整をしてほしい」などの意見があった。