杵築市は、令和2年度の決算見込みで、実質単年度収支は19億8千万円の黒字となり、令和元年度は100・9%だった経常収支比率が94・4%で6・5ポイント改善する見込みだと公表した。平成30年度に経常収支比率が100%を超え、行財政改革などに取り組んできた結果、3年ぶりに100%を切ることになった。
一般会計とケーブルテレビ事業特別会計で構成する「普通会計」は、前年度と比べて歳入は16・4%増、歳出17・1%増となり、過去最大の決算額となった。新型コロナウイルス感染症対策経費や地方債の大幅な繰り上げ償還に伴う公債費の増加が主な要因。歳入では、県支出金や地方債が減少した一方で、国庫支出金や繰入金が増加している。歳出では、大型事業がほぼ終了したこともあり、普通建設事業費に災害復旧事業費を加えた投資的経費で約20億円、前年と比べて33・2%減となっている。
今後も、持続可能な財政構造を確立するため、「第4次行財政改革大綱」の未来戦略プランに基づいた取り組みや目標をスピード感を持って着実に推進していくとしている。
決算内容については、現在開会中の令和3年第3回杵築市議会定例会で審議が行われる。