働きながら安心して子育て

スマートフォンから最寄りの施設などを
確認できる「あずかるこちゃん」

 大分県は1日から、病児保育事業を広域化し、県内すべての施設を相互に利用できるようになった。また、病児保育ネット予約サービス「あずかるこちゃん」を利用して、24時間いつでもスマートフォンから施設の空き状況が確認できるようになった。
 子どもが急な病気でも、保護者が仕事を休めない時などに利用される病児保育施設だが、本来は、市町村が行う事業。国、県、市から3分の1ずつ、利用人数に応じて補助金が出されている。これまでは、事前に市町村への登録が必要で居住地以外の市町村の施設を利用した場合、補助対象とならないため、利用料が住民よりも高めだった。
 これを、県が各市町村と「病児・病後保育事業の相互利用に関する協定」を結び、県内在住の人であれば、どこに住んでいても県内の施設を統一料金(料金は施設ごとに違うので確認を)利用できるようになり、市町村への事前登録も必要なくなった。利用するには、医師の診断が必要で、新型コロナウイルスなど感染症にかかっている場合は利用できない場合もある。
 現在、県内には病児保育19施設、病後時保育11施設、体調不良児1施設の31施設がある。5歳未満人口1万人あたりの施設数は6・6施設で、九州で一番多い。
 さらに、「あずかるこちゃん」を導入することで、県内の施設の空き状況が確認でき、一部施設では、そのまま利用の予約も可能となる。
 広域化により、より安心して働きながら子育てができるようになると期待されている。