別府短編映画制作プロジェクト

主演の青柳尊哉さん(右から2人目)、
ヒロインの須藤叶希さん(左から2人目)、
俳優のねりお弘晃さん(右)に
監督の田口清隆さん(左)が演技指導をした
杉乃井ホテルHana館で制作会見をした関係者ら

 別府ブルーバード劇場を応援する有志で構成されている「別府短編映画制作実行委員会」=会長、岡本照別府ブルーバード劇場館長=は、田口監督作品撮影における制作記者会見を25日午後5時30分、別府温泉杉乃井ホテルHana館シャングリラで行った。
 会見では、映画ライターの森田真帆さんがMCを務めた。
 パネルディスカッション形式の発表会で登壇者は、監督を務める田口清隆さん、主演の青柳尊哉さん、杉乃井ホテル&リゾート(株)の河村寛隆調理・購買部長兼料飲部長の3人。
 田口監督は「森田さんから話をもらい、かなりの突貫工事で、一昨日から撮影に入りました。今日も直前まで撮影をしていました」。
 青柳さんは「大分、別府で知り合った温かい人たちと映画を作れることがすごく嬉しいし、全力で楽しんでいます」。
 河村部長は「映画制作に当ホテルが携わることが出来て、大変嬉しく思っています。建て替えるようになっておりますので、最後の雄姿としてHana館で映画撮影が出来ることを嬉しく思います。映画を見た人が、別府市を訪れ、杉乃井ホテルを訪れ、映画撮影があったことを思い出し、別府市を中心に地域が盛り上がれば」とそれぞれ話した。
 杉乃井ホテルでの特撮シーンについて、田口監督が「建て替えが決まったから『何をしてもいい』と言っていただいた。爆破もありと言うことで、脚本を描き直して、商業映画や大作映画では出来ないとんでもないシーンをホテル内で実現する。我々が言う『セメント爆弾』を実施する。ウルトラマンが怪獣を倒したときの爆発などを、室内でする許可をもらいました。また、普通ではやれないことを館内で撮影させてもらう」と述べた。
 監督から映画の話を受けた青柳さんは「もちろん大丈夫ですと答えました。その後、嬉々として電話があり『杉乃井ホテル、爆破できるって』と言われ、その後の台本のノリ具合は凄かった。私も杉乃井ホテルに来たことがあるので、本当にあの杉乃井ホテルなんだよなと思いました。別府で50年以上愛されてきた場所を、映画に残せると言うことを含めて、プロジェクトに参加できることを誇りに思います」と話した。
 今回の短編映画のもう“一体”の主役となる「大分怪獣ブゴン」が登場した。大分怪獣ブゴンは、「大分県の怪獣文化を振興したい」「大分県の魅力を怪獣を通して発信したい」という思いから生み出された。2016年の大分怪獣クラブ発足時はイラストだったが、18年末に着ぐるみが完成し、第2回別府ブルーバード映画祭で田口監督の立会いのもと、初披露された。今回、銀幕デビューする。
 質疑応答後、記念撮影が行われた。
 制作映画のタイトルは「怪獣の湯 大分怪獣ブゴン」、上映時間は15分から30分を予定している。