鉄輪愛酎会が年間最優秀句を決定

最優秀句に選ばれた武田美沙子さん(中央)

 湯けむりと酒と俳句を愛する鉄輪愛酎会(河野忠之会長)は「第29回年間最優秀句 句碑除幕式」を26日午前10時30分、鉄輪上の湯けむり広場(句碑公園)で実施した。
 第29回年間最優秀句に選ばれた武田美沙子さん(79)=別府市扇山=が詠んだ「十薬の むれて咲きおり 出湯の道」と書かれた句碑を、選者の甲斐梶朗さんと一緒に除幕した。続いて、河野憲勝永福寺住職が読経し、参加者は焼香した。
 河野会長が「鉄輪俳句湯けむり散歩は今年8月で30年目となりました。句碑も32基目となりました。立派な句を詠んでいただき、句碑になった武田さん、おめでとうございます」。
 選者の甲斐さんは「十薬と言うのは、薬草で多くの薬効があります。出湯の道とは温泉で、医療的にはいろんな効能があります。その2つの組み合わせが、上手くいっているのかなということでこの句を選びました」とそれぞれ述べた。
 来賓の松﨑智一別府市副市長(市長代理)が「行政として、コロナ禍を乗り越えて観光王国を取り戻していくかを取り組んでいます。観光客、人の流れが戻ってきているようにあります。鉄輪を歩いてもらい、句碑を眺めて湯けむりや別府湾を眺めて楽しんでもらうことをPRしていきます」、浜田博前別府市長がそれぞれあいさつした。
 伊藤慶典別府市観光協会専務理事らも参加した。
 記念撮影後、武田さんは「俳句を始めて25年経つのですが、こんな嬉しいことはなく幸せな気持ちです。鉄輪が大好きで、よく散歩するのですが、道端に十薬(ドクダミ草)の花が咲いているのを見て句が浮かびました」と話した。
 また、今回の除幕式で河野会長が鉄輪俳句は来年7月で終了することを発表した。