別府市、杵築市、日出町で構成する別杵速見広域市町村圏事務組合議会(黒木愛一郎議長、別府市)は8日午前10時、令和3年第2回定例会を別府市議会本会議場で開いた。
はじめに、上程議案について、管理者の長野恭紘別府市長が説明し「慎重審議の上、よろしくお願いします」と述べた。
上程された議案は、▽組合職員の給与に関する条例の一部改正=新型コロナウイルス感染症対策などにあたる職員の特殊勤務手当の支給▽清掃センターの設置及び管理に関する条例の一部改正=使用料の変更▽葬祭場の設置及び管理に関する条例の一部改正=同▽令和2年度一般会計及び各特別会計歳入歳出決算の認定についてーの4件。
一般会計の決算は、歳入・歳出は11億5465万73円。特別会計は、秋草葬祭場事業が歳入は5億3007万9421円、歳出は5億2901万4621円で、106万4800円を繰り越す。藤ケ谷清掃センター事業は、歳入・歳出ともに11億7617万6767円、介護認定審査会事業は歳入・歳出ともに2238万6951円となっている。
一般会計・特別会計合わせた総計決算は、前年度と比べ、歳入は16・1%、歳出は16・2%それぞれ減少している。秋草葬祭場設備等改修費や清掃センター運営・維持管理業務委託費の減少が主な要因。
田邉貞夫監査委員が「財源のほとんどを構成市町からの負担金で運営しており、各市町とも厳しい財政状況が続くなか、大きな費用負担を伴うことから、最小の経費で最大の効果を挙げるよう、行財政運営に努力を」と述べた。
本会議を一時休会し、総務福祉委員会(真鍋公輝委員長、杵築市)と環境衛生委員会(森昭人委員長、日出町)の2つの常任委員会を開き、上程中の議案について審議を行った。各委員長がいずれも原案通り可決するとした報告をした。美馬恭子氏(日本共産党議員団、別府市)が、清掃センターと秋草葬祭場の利用料で「ゴミの現状は、ほぼ横ばい。直接搬入も減少傾向。ゴミの減量には、分別、リサイクルが必要。そこを置き去りにして受益者負担で減量につなげる、減量化への啓発につなげるのはおかしいと感じる」などと反対討論を行った。
表決の結果、一部反対があり多数敬を行い、全議案を原案通り可決・認定することを決めた。
また、監査委員についての人事案件を追加上程し、安倍公彦氏を選任することについて同意した。