杵築市議会が1年ぶり市民と意見交換会

1年ぶりに市民との意見交換会を行った杵築市議会

 杵築市議会(藤本治郎議長)は9日午後7時、市内の3会場で「第9回市民との意見交換会」を開催した。昨年は、新型コロナウイルスの感染予防対策のため中止としており、1年ぶりの開催となった。
 杵築市議会では、市民に開かれた議会を目指し、直接活動状況を知ってもらい、議会運営や議員活動に対する意見をもらうのが目的。
 杵築地域はきつき生涯学習館、山香地域は市役所山香庁舎、大田地域は同太田庁舎で行った。
 山香会場には藤本議長ら5人が出席。議員を代表して、加来喬氏が「昨年度の決算で、財政状況が改善し、ようやく財政難を脱した感じがします。皆さんの協力のおかげだと思います。こういう時に必要なのは、一致団結することだと思います。議会に対して、厳しい意見を出してもらえればと思います」とあいさつ。
 コロナ対策、財政問題、地域活性化などをテーマに、意見交換をした。参加者からは「議員の定数についてどう考えているのか。財政状況が大変な中、議員の数はそのままでよいのか」「財政状況の悪化については、予算を認めた議会にも責任があるのではないか」「職員が地元に残って、地域活性化をすべき。採用する際に、地元に残ることを条件にしても良いのではないかと思う」などの意見が出た。
 議員からは「議員定数については、議会の中に活性化特別委員会を立ち上げ、議論をしている最中。議員の中には色々な意見を持っている人がいる。定数を減らすことが良いのか、報酬を減らすという考え方もある」「財政悪化を招いたことは、予算や決算を認めてきた議会にも責任があると反省している。二度とこうならないようにしていかなければならないと思う」「職員の居住地については、一般質問をしている議員もいるが、憲法上、制限できないの現状。出来るだけ、居住するようにお願いしかでない」などと答えた。参加者からは、議員の考え方について厳しい意見も多く出た。