市立亀川小学校5年生地域を伝えようプロジェクト

15のチームがそれぞれの活動内容などについてプレゼンした
募金活動で集めた浄財を「棚田のために使って」と寄付

 別府市立亀川小学校(志賀貴代美校長)の5年生は、総合的な学習の時間を使い「地域を伝えようプロジェクト」を実施。14日午後3時、長野恭紘別府市長や寺岡悌二教育長、調査を行った内竈堂面棚田を守る会の恒松恵典会長ら地域の人を招いて、発表会を学校で行った。
 これまで、堂面棚田を守る会の協力を得て、田植えや稲刈りの体験を行い、お米を作る大変さや農家の実情を知り、「美しい堂面棚田を残すために、活動したい」と考えて、PRのためのポスターや動画、看板づくり、募金活動などを行ってきた。この活動を広めるため、長野市長に活動を知ってもらい、協力をお願いした。
 15のグループに分かれて、地域に伝える、学校の児童に伝える、大分県に伝えるなどのテーマごとに作成した動画やチラシ、ポスター、場所が分かるような地図、看板を紹介。キャラクターとして「どんぶり猫」も考え、別府市宣伝部長「べっぴょん」と一緒にPRをしたいと訴えた。
 「このままでは、この美しい風景が失われてしまうかもしれない」と強い危機感を訴えた。長野市長も子どもたちの声に真剣に耳を傾けていた。子どもたちから、長野市長、寺岡教育長、志賀校長に稲穂を花束にした「ライスフラワー」がプレゼントされた。
 長野市長は「それぞれ、いろいろと考えてくれて、ありがとうございました。地元の人ほど地元のことを知らないということはあると思います。『当たり前』を守るために、協力していかないといけないという気持ちを持ってくれて、うれしく思います。別府市の公式ホームページで紹介するなど、やり方はいろいろとあると思う。市に出来ることは、一緒にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。
 最後に、恒松会長に募金で集めた浄財を「棚田のために使ってほしい」と手渡した。恒松会長は「来年の田植えのために使います。ありがとうございます」とお礼を述べ、5年生全員にライスフラワーをプレゼントした。