初期消火や降下脱出実施

ゴンドラから降下する職員

 別府ロープウェイ(南立石寒原、宗藤洋社長)、市消防本部、市消防団による総合防災訓練が7日午前9時、別府ロープウェイであり、社員22人と市消防本部、市消防署、市消防団第13・15分団の合わせて33人、車両8台が参加した。今回で27回目。
 鶴見岳の噴火に伴い地震が発生し、別府ロープウェイ高原駅前社員食堂の給湯室から火災が発生。別府ロープウェイ自衛消防組織による消防活動が行われるが、逃げ遅れた人が1人いる。また、ロープウェイのゴンドラは、機械の故障で運転を停止。乗客1人が心臓発作を訴えている――と想定した。
 火災報知器が鳴り響く中、高原駅前社員食堂前には社員が初期消火をすると同時に119番通報した。
 消防署の消防車と救急車、消防団の消防車が停車。消防署員は酸素ボンベなどを担ぎ、食堂内に進入。無事、逃げ遅れたけが人(人形)を救出し、救急隊員が救急車で搬送した。また、消防団第13、15分団が放水した。
 緊急停止したゴンドラから、心臓発作を起こした乗客1人を含む計2人が、ロープを使い地上に降りた。
 宗藤社長が訓練終了のあいさつ、永路尚道市消防本部予防課長が訓練講評をした。