養護教諭制度80周年記念で功労者表彰

養護教員として長年にわたって子どもたちの
心身の健康を守ってきた濱田先生(左)と
田中先生(右)が表彰された

 文部科学省が養護教諭制度80周年を記念して、学校保健功労者表彰を行い、別府市からは濱田寿美先生(59)=南立石小=と田中生弥子先生(54)=中部中=の2人が受賞。5日午後4時15分、長野恭紘別府市長に受賞を報告した。
 養護教諭は、普段は保健室などにいて学校内での児童、生徒の怪我などの応急処置を行ったり、健康診断・健康観察等を通して、子どもたちの心身の健康を守る専門職。
 濱田先生は小中学校の養護教諭として性教育の推進や県教委の体育保健課指導主事として、全県下にAEDを配置するなど、38年間、学校保健の普及に努めてきた。「ここまで努めてこられたことは、ありがたい。保健室では、沢山の子どもたちといろんな悩みを分かち合えました。子どもたちのおかげで、ここまで勤めることができました。子どもたちが心身共に健全に育っていくことを心から願っています」と振り返った。
 田中先生は、中学校養護教諭、県教委体育保健課指導主事、教育相談、いじめ不登校、特別支援教育のコーディネーターを歴任し、学校の組織的な対応について牽引。現在は、県立看護科学大学大学院生として、自殺予防教育を研究している。「色々な人に支えていただいたおかげです。コロナ対策はこれからも続いていくと思います。どんな時代でも、1人ひとりの心と体の健康を大切にして、生涯にわたって心身ともに健康づくりを支援していきたい」と話した。
 長野市長は「長い間、教育行政で施策を作り、それを実行してこられました。子どもたちに慈しみの心で接し、優しい心がストレートに子どもたちに伝わっていると思います。これからも子どもたちの心身の健康にご尽力いただきたい」と労った。