オミクロン疑い初のクラスター

 大分県と大分市は8日1303人、9日に136人、10日に248人に対してPCR等検査を行い、3日間で大分、別府、中津、宇佐、国東、杵築、佐伯の各市と玖珠、日出の両町、県外の10代から80歳以上の男女計83人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。8日は27人、9日は24人、10日は32人。
 大分刑務所では、これまでに関係者17人の感染が確認されており、オミクロン株が疑われる初のクラスター(集団感染)となった。また、8日には大分県内で初となる、新型コロナウイルス感染症の再感染が確認された。一昨年に従来株に感染した人が、オミクロン株(疑い)に再感染したものと考えられている。
 3日間の感染者の年代別では、10代9人、20代40人、30代8人、40代9人、50代10人、60代5人、70代と80歳以上各1人。直近1週間では、110人中67人が10代と20代で、若い年代が約6割となっている。
 感染経路別では、職場が21人と最も多く、県外と知人各12人、家族10人、会食9人で、感染経路が分かっていない人も19人いて、市中感染への懸念がさらに高まっている。
 市町村別では、大分市39人、別府市13人、中津市12人、県外9人、宇佐市と杵築市各3人、国東市、佐伯市、玖珠町、日出町が各1人となっている。
 別府市の感染者は、8日2人、9日3人、10日8人。年代別では、20代6人、50代3人、30代2人、70代と80歳以上各1人。感染経路は県外と不明が各4人、家族3人、職場と知人各1人だった。
 県内の感染状況を示すステージは、全体では「1」だが、病床使用率は12・6%、人口10万人あたりの1週間の新規感染者数は9・69人といずれも「ステージ2」レベルの数値となっている。
 オミクロン株であっても、基本的な感染対策は変わらないことから、県では、常時の換気と不織布マスクの適切な着用、入念な手洗い、密の回避、黙食の徹底など基本的な感染防止対策も呼びかけている。