亀の井バス株式会社(川下英次郎代表取締役社長)は「新人バスガイドの発表会」を13日午前9時、亀の井バス別府営業所や海地獄などで行い、バスガイドの家族など18人が参加した。
コロナ禍であったため、例年と違い教育研修が思うように進まなかったが、今では定期観光バス(別府地獄めぐり)、大分県下の学生修学旅行に乗務するまで成長した。この度、新型コロナウイルス感染症対策を行い、これまで延期となっていた家族を招いての発表会となった。
発表会では、新人バスガイドの上杉百瑚さん(19)=大分市出身=と久保舞空さん(19)=宇佐市出身=が乗車前に参加者に手指消毒と検温を行った。全員が乗車後、バスの車内で川下社長が「2人は昨年4月、バスガイドとして入社しました。バスガイドの仕事は、案内の用語や接客の仕方など勉強することが多くて、夜遅くまでしたと思います。それを乗り越えて5月18日にデビューしました。コロナ禍で彼女たちが活躍する場が少ないのですが、定期観光バスや修学旅行などを経験し、お客さまからも旅行会社からも良い評価をされています。バスガイドの仕事は、バスの旅を通して、お客さまの心の中に大切な思い出を残す手伝いをします。ご家族の心の中に思い出を残して下さい」とあいさつ。
営業所を出発して北浜バスセンターへ移動後、別府地獄めぐり4カ所を回った。
海地獄では、記念撮影後に上杉さんが両家の家族を案内。かまど地獄、鬼山地獄、血の池地獄の順で、久保さんと交代しながら案内した。
最後に、北浜バスセンターに移動。筒井秀弥営業部長、向野由美バスガイド教官がそれぞれ総評を述べた。
上杉さんは「とても緊張しました。海地獄の七五調は普段言うことがないのですが、上手く出来ました。他の地獄めぐりや県外も早く台本が外れるように頑張りたいです。母が亀の井バスでバスガイドをしていたので、その話を聞いていたので高校2年生のときに決めました」。
久保さんは「同期が緊張している姿を見たら、肩の力が抜けました。お客さまから『このガイドで良かった』と言われるようなガイドに、そして向野教官のような流れるような案内が出来るようになりたい。高校でマーケティング部に入っていて、お客さまと関わり大分県の魅力を伝える仕事をしたいと考えて選びました」とそれぞれ感想を述べた。