昨年の別府警察署生活安全課まとめ

年金支給日に金融機関で特殊詐欺防止を呼びかけた

 別府警察署(幸野俊行署長)生活安全課は21日、昨年1年間の刑法犯認知件数などをまとめた。
 刑法犯認知件数は365件(対前年比11件減)。最も多かったのは万引きで79件(8件減)。万引きでは63人を検挙しており、うち65歳以上の高齢者39人、青年22人、20歳未満の少年2人。そのほか、自転車盗50件(10件増)、オートバイ盗4件(3件増)、空き巣などの侵入盗7件(3件増)。
 特殊詐欺は11件発生しており、被害金額は約900万円。手口で一番多かったのは、架空料金請求詐欺で8件(1件増)となっている。
 凶悪事件は1件発生している。10月に殺人事件があり、大字野田で、介護していた同居中の義理の母親を、包丁で突き刺すなどして殺害した。
 戸次清治生活安全課長は「振り込め詐欺11件中8件は、サイト利用料金が未納やパソコンがウイルスに感染しているなどとかたる手口の架空料金請求詐欺です。払い戻し金があるなどとだます還付金詐欺も県下では多数発生しています。詐欺に遭わない1番の方法は『犯人と話をしないこと』です。電話の相手から『ATM』や『コンビニで電子マネー』などの言葉が出れば、それは詐欺です。お金絡みの電話やメールは相手にせず、家族や警察に相談して下さい」
 「別府署では、自転車の盗難被害防止対策として、JR別府駅など3カ所の駐輪場で警察官が無施錠の自転車にチェーン錠をかける『愛錠ロック作戦』を展開しています。作戦開始以降は自転車盗難被害が減少しています。防犯の基本は『鍵かけ』です。鍵をかけるというちょっとした一手間で、大事な貴重品を守れます。自宅にも乗り物にも、必ず鍵をかけましょう」とコメントした。