池見閑子さんを探して

池見閑子さんの通信簿と修業証書

 人探しの協力依頼がこのほど今日新聞に持ち込まれた。
 洋画の古書を通販サイトを通じて手に入れた。ページをめくると、色あせた文書がはさんであった。よく見ると終戦直後の別府市立の小学生の通信簿。この通信簿をご本人にお返ししたい。
 通信簿は終戦直後の昭和23年(1948)、別府市立南小学校を卒業した池見閑子(いけみ・しずこ)さんのもの。「通信簿」「修業証書」「連絡簿」の3部にわかれている。当時の校長は毛利敬止さん、学級担任は津田澤治郎さんとある。
 学校は市立南小とあるので南部地区の住民だったことが窺える。ご健在なら85歳前後、婚籍に入れば姓も変わっている可能性もある。
 この通信簿の主を探しているのは東京都世田谷区在住の匂坂緑里(さぎさか・みどり)さん。メディア関係の仕事に従事している。
 匂坂さんは「池見さんの通信簿を見るにつけ、ご本人のもとへという思いが強くなりました。他界されているのであればせめてご家族のもとへお届けしたい……。この通信簿をきっかけに、ライフワークとして調べている“庶民の戦後史”を、ぜひ日本有数の観光地“別府”でも掘り起こすことができればと思っています。『通信簿の里帰り』にご協力ください」と話す。池見さんの『通信簿の里帰り』の手掛かりは、今日新聞社TEL24・5171または、匂坂さんの携帯070・7018・4283まで。